ドゥラモンド(牡・手塚)父ドゥラメンテ 母シーズインクルーデッド
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容:週3回屋内坂路コースでハロン15~16秒のキャンター1本、週2回周回コースで軽めのキャンター1800m~2700m、残りの日は軽めの調整
担当者「坂路での軽快な走りや身のこなしを見れば、今月に移動させても良いと思えるほど動きは良いですね。持っているポテンシャルの高さを感じます。それに、最近は乗り込みを強化したことでトモなどに良質な筋肉が備わり、メリハリのある馬体に進化してきました。また、普段から手の掛からない馬で、特に気難しさはありませんから、今後も順調に進められそうですね。この後は引き続き坂路主体で乗り込んでいきますが、もう一段階パワーアップした状態でペースを上げていきます。馬体重は466キロです」(2/1近況)
アンダープロット(牡・加藤征)父ハーツクライ 母マチカネタマカズラ
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2500m、残りの日は軽めの調整
担当者「この中間もハロン16秒での乗り運動を行っています。先月よりもトモに力強さが出てきたことで、常歩でも後ろ脚の踏み込みがしっかりしてきました。馬体自体は体重が示す通り、大きく変わった点はありませんが、徐々に引き締まってきて筋肉の凹凸が出始めています。飼い葉食いも安定していますし、脚元に現在のところ不安はありません。とても具合が良く小気味よく動けていますし気性的にも落ち着いていますから、ペースアップしていくのに問題なさそうですが、ハーツクライの産駒ですし、これまでの成長過程からもゆっくりと進めていった方が良いタイプだと思っています。今は基礎体力をつけていく時期だと考えているので速めの調教にはこだわらず、ハロン16秒での調教を継続して乗り込んでいくつもりです。馬体重は488キロです」(2/1近況)
セラフィナイト(牡・宮田)父ルーラーシップ 母ブロンシェダーム
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2500m、残りの日は軽めの調整
担当者「この中間から調教量は坂路調教を週2回2本の登坂と変わりはありませんが、ペースを2本ともにハロン16秒と負荷を高めた運動を行っています。馬体の見た目の変化はあまりありませんが、体幹がしっかりしましたね。ハミからトモにかけて連動したキャンターで登坂することができるようになってきました。現在のペースを継続することで、これからさらに体の使い方が上手になってくると思うので、それに合わせて調教を強くしていく予定です。心身共に幼さが残る部分は課題なので、精神状態が走りに影響しないように落ち着いた状態で運動できるよう注意して騎乗しています。馬体もまだまだ成長してくれることでしょうから、速いペースにこだわらずに馬の体調面を優先にして成長を促していくつもりです。調教量は増えていますが、飼い葉食いは良好ですし、脚元の状態も引き続き良好です。馬体重は438キロです」(2/1近況)
ルージュセリーズ(牝・手塚)父ロードカナロア 母フィロンルージュ
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン16~17秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2500m、残りの日は軽めの調整
担当者「この中間、すこぶる順調で坂路調教のペースをハロン16秒まで進めています。坂路での走り自体は本馬なりに良くなってきていますよ。特にトモをしっかり使って登坂できるようになってきています。課題としては、少し前脚を頼りに走ってしまうところですね。後ろ脚の力はついてきていますから、騎乗する際に注意していけば前後のバランス良く走れるようになると思います。周回コースでは、併せ馬をしても力むことなく走れていますし、周りの馬に怯むこともなく堂々としていて、気性面の成長を感じています。ペースを速めても引き続き飼い葉を残すことなくしっかり食べています。馬体重が示す通り、筋力もついて体が大きくなってきています。体が大きくなると心配になるのが脚元ですが、現時点で不安はありませんので、さらに負荷を高めていくつもりです。馬体重は465キロです」(2/1近況)
ベルエポック(牝・黒岩)父モーリス 母アドマイヤテンバ
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン16~17秒のキャンター1本、残りの日は軽めの調整
担当者「依然として歩様や走っている時の捌きの硬さはありますが、ハロン15秒に近いペースで乗り込んでいても変わったところはありませんね。完歩の大きい走りでグイグイ前に進んでいく姿はとても好感が持てますし、前向きながらも折り合いに苦労するところは無いので、この時期としては上々の動きをしてくれています。また、乗り進める毎に全体的に筋肉が付いてきており、より競走馬らしい体つきに変化してきています。後は時折耳を絞ったりするなど、気難しさを出すことがありますので、その点だけ注意していきたいですね。そして、冬毛こそ出ていますが、体重が増えている通り飼い葉食いは良いですので張りや艶は良好ですし、体調面に心配は要りません。馬体重は513キロです」(2/1近況)
クールキャット(牝・奥村武)父スクリーンヒーロー 母メジロトンキニーズ
・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週2回屋内坂路コースで15~17秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2500m、残りの日は軽めの調整
担当者「リフレッシュ後は坂路調教を再開し、週2回行っています。1本目ハロン17秒、2本目にはハロン15秒までペースを上げていますが、少し気合いを付けただけで、最後まで持ったまま駆け上がることができていますよ。一時期、動きに少し硬さが出たこともありましたが、リフレッシュを挟んだことで、それも解消され、精神的にもピリピリすることがなくなりました。馬体に関しては大きな変化はありませんが、胴が少し伸びたかなという印象を受けます。毛艶は良く、飼い葉食いも良好で、脚元にも不安な点はありません。今後も15-15を継続していきたいと思っていますが、いま現在、気を付けるべき点は精神面だと思っていますので、それを特に意識して進めていきます。馬体重は526キロです」(2/1近況)
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ドゥラモンドは周回コースで距離を乗り込みながら、週3回の坂路調教は継続。疲れが出ても不思議ではありませんが、乗り込みを強化した成果がきちんと馬体に反映されているのは好感。それだけ潜在能力が高いのでしょう。早期デビューが視野に入っているようですが、それにこだわり過ぎず、引き続き自分のリズムで鍛え上げていってもらえればと思います。
アンダープロットはコツコツ乗り込んできた効果が見受けられるのは好印象。今後も精神的に追い詰めない程度に攻めていって、素材の良さを引き出せるようにお願いします。期待ほど走っていない母の仔ですが、その不評を一変させるような馬に育って欲しいものです。
セラフィナイトは心身の幼さがまだまだ目立つので、アンダープロット同様に追い詰めないように気を配りながら進めてもらいたいところ。また、休まずに乗れているのは良いのですが、思っていた以上に馬体重の増えが鈍い感じ。体力が備わっていない間は積極的にリフレッシュ期間を設けるようにしていった方が良いのかなと思います。
ルージュセリーズはトモに緩さが残る分、少し前脚を頼る走りになっていると思うので、引き続きトモを上手に使って走れるようにフォームの矯正に努めてもらえればと思います。牝馬とすれば頼もしい気性をしているので、常に安定した成績を残してくれるタイプに育ってくれそう。
ベルエポックは立ち気味の繋ぎ+気性の難しさがずっと課題に挙がっていますが、トモを上手に使って走ることが出来るので、推進力のある走りが出来ていますし、500キロを誇る馬体がそれにパワーを加味している感じ。繋ぎが立っている割に手先は軽い走りにも見えます。とにかく怪我さえしないように注意していってもらえれば、ある程度の成績はついてくると思います。
クールキャットはリフレッシュ明け後、順調に調教のピッチを戻すことが出来ています。硬さが出る前の良いタイミングで一息入れることが出来たのは何気に大きいように思います。馬体は更に長距離仕様になっていますが、長丁場で活躍を見込める馬は我が厩舎には少ないので、貴重な存在として頑張ってもらいたいです。あとは内面に難しさを抱えているので、負荷を高めていった際にそういう面が強調されてこなければ良いのですが。
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