
ミスビアンカ(牝・高橋忠)父ロードカナロア 母シャトーブランシュ
日曜阪神7R 3歳1勝クラス(芝1400m)3着(7番人気) 荻野極J
好スタートからスピードを活かして2番手でレースを運びます。勝負どころで先頭に並び掛け、最後の直線で一旦は抜け出しましたが、ゴール手前で力尽き、昇級戦は惜しくも3着でゴールしています。
高橋義忠調教師「馬体重は10キロ減ってしまいましたが、飼い葉食いは前回と変わりなかったですし、体付きも悪くなかったですから、レースに影響するほどではなかったと思います。テンションも前走と変わりなかったですし、スピードを活かしてスッと好位でレースが出来たので、本当ならそのまま気分よく競馬をさせたかったですね。ジョッキーの話によると、内からエコロアーサーが主張してきた為に、それにつられて力んでしまった分と、雨の影響で馬場が緩かったことで、最後の坂で疲れてしまったようです。でもバッタリ止まっていませんし、昇級戦としては良かったと思います。先日にもお話したように、まだ内面がしっかりしておらず、良くなるのはもう少し先だと思うので、トレセンに戻って状態を確認した後は放牧に出す方向で考えています」(レース結果)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
【次走へのメモ】
10キロ減で腹構えは薄め。スッと行き脚が付いてハナヘ。3角で内からエコロアーサーに来られて2番手になったが、流れには乗れていた。4角で外へ膨れる面を見せながら、渋太く脚を使って1ハロン標で先頭。2頭に捕まったが、見せ場は十分だった。(B誌)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
・在厩場所:1日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧
高橋忠師「トレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージは見られませんが、飼い葉食いがもう一つで体も少し寂しく映りますので、一旦牧場へ戻して立て直してもらうことにしました。出来れば3歳戦があるうちに戻したいと考えていますが、暖かくなればコンディションが上向いてくるでしょうから、牧場で馬の状態を確かめながら検討させていただきたいと思います」(4/1近況)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
馬体重の発表でマイナス10キロということを知り、実際パドックの映像を見ると、お腹が巻き上がり気味。イレ込みはなかったですが、中間に蕁麻疹を発症したりと内面の弱さを窺わせていたので、カイ食いが落ちていたんでしょう。この姿を見て、さすがに今回は厳しいかなと思いました。
レースぶりですが、五分のスタートからピッチ走法を生かした二の脚の速さでハナを奪うことに成功。マイペースの競馬に持ち込むことが出来てホッとしていたら、最内枠のエコロアーサーがそこまで押して押していくかという迫力で強引にハナへ。無理に競り合うことを避けましたが、内から他馬が前は行ったのでミスビアンカ自身は少しムキになって追い掛けたところもあった様子。ただ、その他の馬がちょっかいを出してくることはなかったので、何とか我慢は利いて最後の直線を迎えることが出来ました。
4角を回り切るところで手前が替わったので、外へ若干膨れたと思いますが、立て直して少し促すと前へと前へと推進力のある動きを披露。いざ追い出して伸びが案外というケースを想定していたので、これは良い意味でビックリ。残り200mを切ったところで少し抜け出したので、このまま押し切れるかと思ったのですが、後ろからメイショウチタンとスワーヴドンが勢いよく差を詰めてきたのに対して、ミスビアンカは最後の坂で力尽きてしまうことに。ただ、パタッと止まることなく、3着を死守したのは立派の一言です。
レース後のミスビアンカですが、脚元等は大丈夫も、細くなっていたのにレース後のカイ食いも一息。ひとまずこのクラスにメドを立てたこともあり、1日にNFしがらきへ放牧に出ています。まずはレースによる疲れと内面の目に見えない疲れをしっかり拭い去り、馬体をしっかり戻すことを優先してもらえればと思います。
ダートで勝ち上がりましたが、トモの甘い走りから本質的には芝向きかと思っていましたが、昇級戦でこれだけやれればそれを証明することは出来たと思います。また、ここ2走のダッシュ力なら1ハロン短縮の芝1200mで更に良さが出そう。ピッチ走法ですが、道中で溜めが利くようになると、一瞬の切れは出てくるのかなと思います。完成されてくれば、ダイアトニックに似た競走馬に育ってくれるのかなあと個人的には今回のレースで思いました。素質は楽しみなモノを秘めているので、内面がパンとしてくるまでは1戦毎に放牧を挟みつつ、3歳時は特に大事に使っていってくれればと思います。母とは違ったタイプの競走馬になりそうですが、成績は肩を並べるところまで辿り着いてもらいたいです。負けはしましたが、今後に手応えのあるレースが出来て、ホント嬉しいです。
最近のコメント