2度目の実戦で慣れを見込んでいたも、競馬に行くとソワソワし出して…。ゲートを出てすぐに外へフワッと逃げるような面を見せると集中力が一気に散漫に。その後はデビュー戦と同じように最後方追走のまま2戦連続の最下位に。翌日、右前脚の骨折が判明してJRAの競走馬登録を抹消することになりました。★ロードアドミラル
ロードアドミラル(牡・高野)父ロードカナロア 母キャサリンオブアラゴン
2月17日(日)京都5R・3歳未勝利・芝2000mに川須Jで出走。14頭立て8番人気で5枠7番から平均ペースの道中を12、12、12、12番手と進み、直線では内を通って3秒9差の14着でした。スタートで出遅れて1馬身の不利を受けました。馬場は良。タイム2分06秒0、上がり38秒7。馬体重は増減無しの520キロでした。
○川須騎手 「返し馬からキョロキョロと。どうも集中力が散漫でしたね。我の強い面も持っており、叱ると抵抗するような素振り。ゲート入りをゴネたり、枠内でも嫌がっていて・・・。積極的に運んで欲しい・・・とリクエストが出ていたものの、走る方に全く気持ちが向いていない印象。まだ適性等を判断する段階とは違うかも知れません」
○池江調教助手 「調教では幾らか良化の兆しが窺えたものの、あまりデビュー戦と変わらぬレースぶり。本当に申し訳ありません。何か大きく変えないと、恐らく同じような結果に。先生は他場へ赴いているだけに、厩舎へ戻ってから対策を協議します」
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レース後の歩様に違和感が認められます。レントゲン検査を受けたところ右前脚骨折で全治6ヶ月の診断が下されました。今後について調教師と意見を交えた結果、中央競馬の登録を抹消する方針が決まりました。長い間ご支援を下さいまして誠に有り難うございました。
○高野調教師 「歩様に違和感を覚えて検査したところ、右前脚の膝に骨折が判明しています。全治6ヶ月の診断。夏競馬で未勝利が終わるのを考えれば、現実的に間に合わないかも知れません。協議を行なった末に登録を抹消する方針が決まり、所定の手続きを経た上で近日中に厩舎を離れる予定。このような事態を招いてしまい、本当に申し訳ない気持ちです」
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中間の調整過程から2度目の今回は変わってきてくれないかなと淡い期待を持っていたロードアドミラルですが、常識的にデビュー戦のあの惨状がガラッと好転するのは考えにくいところ。結果は二の次で、今回は競馬に参加できれば良しという低いハードルを設定したのですが…。
パドックではそれほど挙動不審なところは見当たりませんでしたが、馬場に出るとソワソワし出した様子。そして今回は川須Jが叱ると反抗する面も覗かせていたとのこと。
ゲートはマズマズ出たアドミラルですが、隣のレッドジェニアルにビビったのか、外へ大きく寄れる感じに。スッと前目に取り付いてレースに参加して欲しかっただけにこれは大きな誤算。外へフワッとしたことで一気に集中力が散漫になってしまいました。向正面ではデビュー戦を思い起こさせるような最後方での追走。もうこの時点で諦めモードでしたが、3角過ぎまでは頑張ってポジションを押し上げて食らい付こうという姿勢も。ただ、4角を回ってくるとは力尽きてしまった感じで、デビュー戦から2戦連続で最下位へと沈んでしまいました。脚力は秘めていても、この自由気ままな性格ではどうしようもなく…。デビュー戦を終えて即、去勢すべきだったなあと思いました。
これでは何ともお先真っ暗だなと思っていたら、翌日の更新で今度はレース中の骨折が判明。まさに踏んだり蹴ったりですが、全治6か月の診断+2戦の惨敗ぶりを踏まえて、JRAの登録を抹消することになりました。まさかまさかの展開になってしまいましたが、冷たい言い方になりますが、遅かれ早かれ結論は一緒になっていたと思います。
募集時のDVDではバネのある歩様で母系の血が強く出たような馬体。この母からそろそろ走る馬が出るのかなと期待していたロードアドミラル。ただ、ここまで躾が行き届いていないとはビックリです。育成段階で不安定な性格は掴んでいたと思うので、矯正・改善に努めて欲しかったのですが、既にお手上げの状態だったのかなあ…。
正直、高い買い物になりましたが、改めて競走馬のメンタルの難しさを教えられることに。これを教訓に勉強していきたいと思いました。アドミラルには競馬は楽しくなかったと思うので、第2の馬生ではプレッシャーを感じず、のびのび過ごしてもらえればと思います。
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