スイートウィスパー
土曜新潟2R 3歳未勝利・牝馬(ダ1800m)4着(10番人気) 津村J
まずまずのスタートから道中は先団の外目を追走します。3~4コーナーで前に並びかけようとしますが、直線で離されてしまい4着でのゴールとなりました。
津村騎手「普通にスタートを出てくれたのでなるべくいい位置で競馬をしようと思いました。向こう正面に入ってからは手前を替えてくれましたが、直線では左手前のままで伸びきれませんでした。トモの踏ん張りが弱い走りをする馬ですし、勝ち負けをするならばやっぱり芝の方がいい馬だと思います」
萩原調教師「前走時よりも右トモの状態はだいぶ上向いていました。道中の位置取りはまずまずでしたが、直線で左手前のまま走ってしまい伸びきれなかった内容はやや不満が残りますね。脚元の事を考えてダート戦に出走させていただきましたが、前回乗った丸山騎手も言っていましたし、今回乗ってくれた津村騎手も感じたように芝の方がいいのでしょう。幸いレース翌日の脚元はそれほどダメージがなさそうなので、このまま新潟競馬場に滞在して、来週は芝のレースも含めて連闘で最後のチャンスに望みを託したいと思います」(レース結果)
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ボンディマンシュ
土曜小倉7R 3歳上1勝クラス(ダ1700m)9着(4番人気) 亀田J
ポンと飛び上がるようにゲートを出ると、二の脚を活かしてそのまま先頭に並び掛けていきます。最後の直線では3頭の追い比べになりますが、残り200m付近で内に大きくヨレてしまった為に9着に敗れています。
亀田騎手「ゲート内で待たされた為にソワソワとしてしまい、その分立ち遅れてしまいました。でもスッと二の脚が付いてスピードが乗っていたので、中途半端に控えるより好位に取り付けていく方が良いと判断しました。最後の直線で併せている間は何とか踏ん張ってくれていましたが、抜け出されてこちらが気合いをつけると、踏ん張りが利かず内に大きくヨレてしまいました。さすがにそこで気持ちが途切れてしまいました。中内田調教師からその点には気を付けるように指示が出ていましたが、上手く騎乗出来ず申し訳ありませんでした」
中内田調教師「先日は申し訳ありませんでした。亀田騎手にはまだトモがしっかりしていないので、最後までしっかり追ってくるように伝えていましたが、直線でヨレなければ掲示板はありましたね。一番苦しいところで左鞭を打ったことで、進んで行こうとする気持ちと反面、踏ん張りが利かず大きく内にヨレてしまいました。頼りなさがまだあるにしても、今回の騎乗に関してはいただけないものでしたから、馬にとっては可哀そうなことをしてしまいました。この後はトレセンに戻って状態を確認してからになりますが、未勝利戦を勝った1,400mだと節を空けないといけないでしょうから、一旦牧場へお戻しする方向で考えています」(レース結果)
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・在厩場所:28日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧
中内田師「トレセンに戻った後も馬体、体調共に問題ありませんでした。予定通り一旦牧場へお戻しさせていただき、想定を見ながら次走の予定を検討していきたいと思います」(8/28近況)
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ロイヤルアフェア
土曜札幌8R 3歳上1勝クラス(ダ2400m)11着(11番人気) 吉村J(園田)
再びブリンカー着用。スタートで3馬身ほど遅れて最後方を追走します。2コーナーに入ったところからやや促していき、2周目の向こう正面から懸命に追い出しますが、進んで行かずに後方でゴールしています。なお、枠内駐立不良〔立上る〕の注意を受けています.
吉村騎手「前回のレースを見てゲートが悪そうだったので、気を付けてはいたのですが、中で立ち上がろうとしていましたね。左に向けても、右に向けても立ち上がろうとしていたので、躾をしたところ、今度はそれに反抗していました。ですから、結局スタートで遅れてしまい、後方からの競馬を余儀なくされました。ただ、後方からの競馬になれば、道中流れが落ち着いたところで捲ることも考えており、実際に2コーナー入るところでエルティグレに付いて行こうとしたのですが、スッと反応してくれませんでしたね。また、向こう正面でもびっしり追っているのですけど、ギアが上がってくる感じはありませんでした。走ることに対して嫌がるような感じにも受けましたし、見せ場なく終わってしまい申し訳ございません。最後も息が上がっている訳では無く、単純にレースに参加していないだけですので、疲れている様子ではありませんでした。今度は馬具をブリンカーでは無くパシュファイアーなどに替えてみると、少しは効果があるかもしれませんね。間違いなく精神面が走ることへマイナスに作用していますから、その課題が修正されればこのクラスでも通用する力は持っているように感じました」
加藤士津八調教師「今日はマイナス10キロでしたが、前走時より体が締まって、毛艶も良好で良い状態だったと思います。パドックも落ち着いていて、返し馬からゲート裏までもスムーズだったので、去勢の効果が出ているのかなと思ったのですけど、ゲートの中に入ったところで立ち上がる仕草を見せてしまいました。吉村騎手も怒ってくれたことでおさまるのかなと思ったのですが、むしろ反抗していましたね。走りを見ても気持ちが後ろ向きで、競馬に対して嫌なイメージを持っているように感じましたし、今後も気性面を修正していかなければいけません。まずはトレセンに戻り状態を確認させていただき、問題無ければ枠内駐立不良の注意を受けましたので、在厩させてゲート練習を行いたいと思います」(レース結果)
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・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:軽めの調整
加藤士師「28日にこちらへ戻ってきました。レースにほとんど参加していないので、大きなダメージは無いものの、長距離輸送で少し疲れは見られますね。もう少し様子を見て、問題無さそうでしたら注意を受けたゲートを練習していきたいと思います。ゲート内での落ち着きが見られれば、結果も変わってくるはずですよ」(8/28近況)
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ナイトバナレット
日曜新潟9R 五頭連峰特別(芝1600m)8着(6番人気) 石橋脩J
まずまずのスタートから道中は後方を追走します。3コーナー手前で進路を内へ取り直線もそのままのポジションから伸びましたが、最後は止まってしまい8着でのゴールとなりました。
石橋騎手「ゲート内では後ろ扉を蹴っていましたが、我の強そうなタイプだったので怒らず好きにやらせていました。タイミングが合ってうまくゲートを出てくれましたし、道中は遅い流れでも折り合いは大丈夫でした。ただ、今日のペースでは外から差すのは難しいと思いましたし、多少荒れた馬場は問題なく走れていたのでコースロスなく内をついた方がいいと思いラチ沿いへ行きました。直線合流点まではいい伸びでしたが、最後は外目を通った馬達の決め手に負けてしまいました」
矢作調教師「前走をひと叩きして調子が上がっていましたし、外回りの1600mなら上積みが十分あると期待していました。課題のスタートはまずまず出てくれましたし、道中も折り合いが付いていただけに、最後の直線で内を突いたのはまずかったですね。あれだけ外差しが決まっている馬場ですから、ナイトバナレットなりに伸びてはいたものの、最後は馬場の悪いところを通った分伸び切れませんでした。勿体ない競馬になってしまいましたが、着順ほど負けていませんし、条件が噛み合えばチャンスも出てくるでしょう。この後はトレセンに戻って状態を確認したうえで検討させていただきます」(レース結果)
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・在厩場所:栗東トレセン/30日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容:軽めの運動
・次走予定:第4回東京開催
担当助手「トレセンで状態を確認したところ、左前肢に浮腫みが見られましたが、28日にはスッキリしましたし、その他も目立った疲れは見られません。このまま続戦することも可能ですが、無理せず一旦牧場へお戻しさせていただき、第4回東京開催を目標にトレセンへ戻す予定で進めてもらいます」(8/29近況)
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初ダートとなった前走が案外な結果に終わったスイートウィスパー。ただ、脚元の不安を抱えているので今回もダートを選ばないといけませんでしたが、今回はスタートを決めてスッと前へ行くことが出来ました。道中の行きっぷりも良い雰囲気だったので『これはなかなか良い感じ』と期待感をアップし、レースを見守りました。そして4角を3番手で回ってきた時は一瞬力が入ることに。ただ、直線で追われてからスムーズに手前を替えることが出来なかったのが痛恨。スッと替わっていれば伸びる感じがあっただけに…。そんな中、パタッと止まらずに4着に踏み止まったのは地力の証。レース後、今回の結果を受けて地方からの出直しとなるのかなと見ていたら、新潟競馬場に滞在してまさかの連闘へ。ダート2戦で手綱を取った騎手2人とも芝が合うと言っていたので、脚元の不安は目を瞑って、悔いを残さないようにお願いします。
小倉への輸送で減ったのか、去勢手術から時間が経って気持ちと馬体が馴染んできたのかはハッキリしませんが、マイナス18キロでの出走となったボンディマンシュ。パドックでの様子はスラッと見せて馬体のバランスは良くなったのかなと。細いという感じはしませんでした。レースに関しては、外枠なので揉まれ込む心配はないかなと見ていましたが、今回はゲート内でソワソワし出して、ゲートを飛び上がるように出てしまうロス。個人的には切り替えて、後方・中団に構えて進めてほしかったところですが、若手Jらしく一気にポジションを挽回していくことに。結局、2番手の外で1角を回っていきましたが、レース自体は淡々とした流れ。道中捲ってくる馬もいなかったので、悪くない感じで走れていたと思います。ただ、勝負どころからテイエムクロムシャが外からジワリとプレッシャーを与えてきて、逃げていたモズエロイコとの間に挟まれることになってしまいます。そこで内のモズエロイコを交わしきっていればちょっと違った結果になったかもしれませんが、序盤に脚を使ったことでボンディマンシュには余力がなかったです。そして最後の直線で2頭に前に出られてギブアップ。その後に亀田Jの左鞭が飛んで、前走同様に内ラチに接触しそうになってしまって…。人馬共に若さが出てしまいました。
有力馬が除外になるラッキーな未勝利を勝ち上がったので昇級していきなり通用するかは半信半疑だったので、この敗戦は案外スンナリ受け入れることができましたが、スムーズな競馬が出来れば、1勝クラスでも十分やれるでしょう。やや不器用なので中央場所のワンターンのダ1400mの方が現状は合っていると思います。
去勢手術と滞在競馬の効果で平常心で競馬に向かってくれるのかなと見ていたロイヤルアフェアでしたが、ゲートに入った途端に悪いスイッチがオンに。地方の吉村Jも事前に癖を把握して注意してくれていたようですが、立ち上がったりとソワソワし出して…。そこでビシッと躾けたところ、逆に反抗する面を覗かせてしまったとのこと。案の定、ゲートで大きく立ち遅れてしまいましたが、それ以前に競馬への気持ちは切れてしまっていたみたいです。途中からポジションを挽回しようとするも、鞍上の指示に無反応でギアは上がらずじまい。去勢手術をしても、ここまで変わり映えしないとなると、競馬嫌いは根が深いですし、これを解消するのは不可能といって良いでしょう。あと1~2戦走ってみて、上昇の兆しが伺えないようなら進退を決断しないと駄目でしょう。また、普段の調教や競馬で暴れてしまい、鞍上が怪我してしまうことは避けねばなりません。
1ハロン短い前走をひと叩きして、ここが本番といった感じだったと思うナイトバナレット。中1週のローテでマイナス6キロと動ける態勢にはあったと思います。あとはゲートを決め、折り合いを付けて追走できるかどうかに注目していました。
今回も懸念材料のゲートで1~2馬身ほど立ち遅れることは覚悟していましたが、珍しくタイミングが合ったようで五分の発進。出たなりの位置でまずまず折り合いは付いていたように見えました。ただ、距離ロスを避ける意味で内々へ潜り込んでの追走。一か八かを狙った作戦だったと思いますが、これが見事に裏目に。勝負どころでもう少し我慢して進めて欲しかったのですが、スッと押し上げていって、直線でも早めに追い出しを開始。石橋Jは勝ちに行く競馬をしてくれたと言えますが、地力で捻じ伏せることが出来る程の力量は現状は持ち合わせておらず。早目に仕掛けてしまうと、詰めの甘さが出てしまいます。改めて思ったのですが、ナイトバナレットは脚を余すぐらいの感じで差し・追い込んできた方がゴール前の伸びに繋がります。かといって、スパッと切れる脚でもないのですが…。
レース後のナイトバナレットですが、左前脚に浮腫みが出てドキッとしましたが、28日にはスッキリ見せるように。馬場の悪いところを一生懸命走ったので疲れが出たのでしょう。もう大丈夫だと思いますが、早目に一息入れて次走へ備えることとなりました。懸命な判断だと思います。勝ち味に遅いタイプですが、相手関係&展開が向けば、このクラスなら上位に来れる力はあります。とにかく自分の競馬を毎回しっかり出来るように淡々と努めていってもらえればと思います。
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