シングルアップ(牡・寺島)父キンシャサノキセキ 母ラフアップ
土曜中京5R 障害4歳以上オープン (障3330m)3着(3番人気) 森 一馬J
互角のスタートから好位2番手に取り付けて最初の障害を無難に飛越します。2周目の3コーナーで先頭に並び掛けると、最後の直線で一旦は先頭に立ったものの、そのまま粘り切ることが出来ず3着でレースを終えています。
寺島調教師「逃げた馬が速かったこともあって、こちらは2番手に控える形になりましたが、前回よりも我慢が利いていましたし、レース内容としては良かったと思います。レース後、森一馬騎手に感触を聞いたところ、『最初のうちは力みがありましたが、前回よりすぐ落ち着いてくれましたし、その後はリラックスして走っていました。逃げていた馬を交わすところまで良かったですが、早めに捉えに行った分と、緩い馬場に脚を取られたことで最後は脚が上がってしまいました。でも飛越は安定していましたし、使う毎に良くなっていますよ』と言っていました。昇級2戦目でこれだけ良い競馬が出来ましたし、クラスの目途が立ちましたね。続戦させるより牧場に戻して心身ともにリフレッシュさせる方が馬にとっては良いと思いますので、この後は放牧に出す方向で考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
2番手から。序盤で行きたがるところはあったが、収まりをつけて運んで、2周目4角を回り込んで先頭へ。最終障害を飛越したあと、ラストで脚いろが鈍っての3着だったが、レース運びの幅が広がったことは収穫。(B誌)
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・在厩場所:3月31日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧
・次走予定:第1回新潟開催
寺島師「トレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはなく、体調も変わりありませんでした。予定通り31日にノーザンファームしがらきへ放牧に出しましたが、その後も問題なければ、第1回新潟開催を目標にトレセンへ戻したいと考えています」(4/1近況)
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個人的にはスピードが生きる置き障害のローカル場所へ替わることで巻き返すことは出来ると思っていましたが、昇級戦の前走で2番人気とは言え、11着と沈んでいたので、もう少し人気を落とすかと見ていたので3番人気での出走はちょっと意外。まあ、それだけ評価されていること自体は嬉しいです。
パドックでのシングルアップは舌をベロンと出していましたが、無観客競馬ということもあってのんびりとした周回。落ち着かせる為に3歳時にホライゾンネットをして周回していた馬とは別馬のよう。4キロ増でも問題ない仕上がりだったと思います。
レースに関しては、好発を決めてビュンビュン飛ばしていく形を想像していましたが、スタートの良かったボナパルトがハナを叩くことに。シングルアップも最初の障害を飛び終えると2番手に押し上げましたが、相手が譲る様子がないと見ると、内で控える形を選択しました。少し行きたがる素振りを見せていたので、前走時の嫌な雰囲気が漂いましたが、森一Jは長手綱で何とか宥めながらの追走。徐々に力みは取れていったように見えました。道中の飛越に関しては低い置き障害ということもあって乱れた感じはなし。2週前の3角あたりから差を詰めて行き、直線を迎える頃には一騎打ちの様相。
ただ、両馬共に鞍上の手が動いていたので、あとはスタミナ比べ。残り2つ目の障害で先頭へ躍り出ましたが、すぐ後ろまで差を詰めてきたノワールギャルソンが抵抗させない感じで一気に先頭へ。シングルアップも交されてから食らい付こうとしましたが、勢いの差は歴然。最終障害を飛び終えるとグングン差が出来て、今度は2着を死守へと頑張ったのですが、渋太く伸びてきたマイネルレオーネにも交わされてしまうことに。最終的にはシルクドリーマーの半弟フライクーゲルとの3着争いとなりましたが、今度は何とか凌ぎ切って3着でゴールとなりました。
もう少し上位と肉薄して欲しかったなあというのが本音ですが、先手を奪ったボナパルトが10着に沈んでいたように楽でない展開の中、OP2戦目で3着に踏み止まったことは立派。中央場所で通用するにはもうひと頑張り・成長が必要でしょうが、置き障害のローカル場所ならひとまずメドが立ったと言えるでしょう。
レース後のシングルアップは馬体を確認して一足先にNFしがらきへ放牧済。ストレスを溜めみやすい馬ですから、今後も基本は1戦毎に放牧でお願いします。
更なる活躍を目指すとなると、力みを解消させていく精神面の成長と長い距離へ対応できるスタミナ強化が必要と言えますが、適度に間隔を空けつつ、レース経験を積んでいくことで良い方向へ導いていってもらえればと思います。まだまだ4歳の障害馬。地力を付けていってもたいたいです。
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