しっかり鍛え込んで臨んだ今回。変わってきてくれないかと期待するも、勝負どころのペースアップに対応できずに4角手前でギブアップ。レース後、右前肢の骨折が判明し、このまま引退することになってしまいました。★アンナベルガイト
アンナベルガイト(牡・高柳大)父ロードカナロア 母アンナヴァン
土曜阪神4R 3歳未勝利(ダ2000m)14着(10番人気) 荻野極J
モッサリとしたスタートを切ると、流れに乗り切れず後方12番手を追走。3コーナーを過ぎたあたりから外に出して捲っていこうとしますが、追い出しと同時に息づかいが悪くなり、最後の直線も大きく脚を伸ばすことなく流れ込む形でゴールしています。
荻野極騎手「ゲートの出はもう一つだったことと、スッと行き脚が付かなかった為に後方からの競馬になってしまいました。流れが速くなるまで何とかついて行くことが出来ましたが、3コーナーを過ぎたあたりで上がっていこうとしたところ、息遣いが気になり、最後の直線も苦しさから伸び切れませんでした。馬体にまだ余裕が感じられましたし、距離も少し長い印象を受けましたが、息遣いが影響してバテてしまっているように思えます」
高柳大輔調教師「距離は確かに長かったかもしれませんが、3コーナーを過ぎたあたりから息づかいが良くなかったと言っていたので、そのあたりが影響してしまったのかもしれません。馬体重は減っていたので、徐々に引き締まってきましたが、まだ余裕があるとジョッキーも言っていましたし、もうひと絞り必要なのかもしれません。レースを終えた後に馬体のチェックをしたところ、右前肢の膝に腫れと熱感が感じられたことから、すぐにレントゲン検査を行いましたが、その際は特に異常は見つかりませんでした。ただ、数日経って骨折が判明することもありますので、トレセンに戻って落ち着いた状態で改めて検査を受ける予定です」(レース結果)
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・在厩場所:栗東トレセン/近日中に競走馬登録を抹消予定
高柳大師「レース後はそこまで疲れもなく、馬体に異常はなかったのですが、トレセンに戻って状態を確認したところ、右前肢の膝が腫れていました。27日に詳しく検査を行ったところ、橈骨手根骨を骨折していることが判明し、全治6ヶ月以上の診断がおりました。調教の動きから未勝利はすぐ勝ち上がれるだけの能力を持っている馬ですし、息づかいが苦しくないように工夫をすれば何とかなると思っていただけに、このようなことになってしまい、本当に申し訳ありませんでした」(6/27近況)
全治6ヶ月以上の診断がおり、未勝利戦が終了するまでに復帰するのは困難な状況と言わざるを得ません。これを踏まえて今後について協議した結果、誠に残念ではありますが、このまま引退させることといたします。近日中に競走馬登録を抹消し、今後は乗馬となる予定ですが、詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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今回は意欲的な調教・追い切りを行って臨んだので、変わってきてくれるかな?と淡い期待は持っていたアンナベルガイトでしたが、結果は大きな変化は窺えず14着大敗。マイペースで追走し、勝負どころから押し上げてきてくるかなと見ていたのですが、ペースアップに対応しきれず、4角手前でアラアラの手応え。距離延長で追走が楽になると見ていましたが、息遣いに難のあるこの馬には距離が長かったようです。
この敗戦に頭を抱えましたが、レース後、右前肢の膝に腫れ・熱感が判明。レントゲン検査を行った結果、その時は骨折等は見つかりませんでしたが、時間が経過しても腫れが引かないことから再検査することに。そこで橈骨手根骨を骨折していることが判明し、全治6ヶ月の診断が下りました。
未勝利が終了するまでに復帰することが困難になったアンナベルガイト。これまでの戦績も考慮された結果、このまま引退することになってしまいました。ちょっとアッサリした結末ですが、正直仕方ないという思いも。
父ロードカナロア+バレークイーンの母系ということで出資へと踏み切った同馬ですが、単純に馬の実力が足りなかったですし、大型馬で喉が良くない馬は厳しいということを改めて認識させられました。アンナベルガイトには少しでも良い余生を過ごしてもらえることを今は願うばかりです。お疲れ様でした。
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