障害馬として競走生活の第2幕。飛越に関しては早い段階から上手にこなしてくれているも、他13頭と一緒に走る初実戦は戸惑いそう。まずは無事完走を目標に、その中で次走以降に期待を持たせる走りを見せて欲しい。☆ヴェルトゥアル
ヴェルトゥアル(牡・稲垣)父スマートファルコン 母シルクユニバーサル
日曜中京4R 3歳上障害未勝利(障3000m)2枠2番 五十嵐J
・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:11日に北Cコースで時計
稲垣師「11日に南Wコースで追い切りを行いました。除外で1週延びることになってしまいましたが、むしろ動きが良くなってきていますね。障害練習をしてからは、トモに力強さが出てきた印象です。しかし、右前球節のところに少しだけ腫れが見られますね。運動後には腫れは引きますが、その点はレースまでにしっかりケアしておく必要があるでしょう。五十嵐騎手も好感触でしたから、初の障害戦でどれくらい走れるか楽しみですね」
五十嵐騎手「11日の追い切りに乗せていただきました。以前よりも動きが良くなっているように感じましたね。落ち着きもありますし、非常に良い雰囲気で調教にも取り組めていますから、初障害にはなるもののとても楽しみです。ただ、どうしても障害練習の時とは道中の流れや頭数も違いますから、そういった面でキャリアの浅さが出ないと良いですね」(12/12近況)
五十嵐 11南W稍 66.9- 52.4- 39.3- 12.6 馬なり余力
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第4回中京6日目(12月15日)
4R 3歳上障害未勝利
障3000メートル 定量 発走11:25
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 ブレイヴバローズ 牡5 60 西谷誠
2 2 ヴェルトゥアル 牡4 60 五十嵐雄祐
3 3 シゲルコング 牡5 60 上野翔
3 4 ディオーネプリンス 牡3 58 熊沢重文
4 5 シゲルアメジスト 牡3 58 植野貴也
4 6 オールインワン 牡6 60 北沢伸也
5 7 ブショウ せ4 60 伴啓太
5 8 ブルーガーディアン 牡7 60 石神深一
6 9 フライクーゲル 牡3 58 小野寺祐太
6 10 ストロングヘヴン せ3 58 大庭和弥
7 11 シックガニアン 牡3 58 山本康志
7 12 ヨコスカダンディー 牡3 58 草野太郎
8 13 ロードスター 牡6 60 金子光希
8 14 ブルベアトーノ 牡3 58 佐久間寛志
○稲垣師 「練習ではスムーズな飛越で試験も上手に飛んでいた。実戦でも調教通りなら楽しみ」(競馬ブックより)
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稲垣厩舎へ転厩後、ダートの短距離を2度使いましたが、思うような結果を得ることが出来なかったヴェルトゥアル。前走後、NF天栄立て直すこととなりましたが、その際に今後の選択肢を広がる意味で障害練習をメニューに取り入れてみることに。そしてその感触が悪くなかったことから、早々に帰厩して本格的な障害練習を進めていくこととなりました。
障害練習は五十嵐Jに手伝ってもらうことになりましたが、飛越に関しては早い段階で五十嵐Jから好感触を伝えらえる程。自分から飛んでいこうという姿勢が見られるのは何よりです。練習を重ねることで飛越に安定感が増し、帰厩して約3週間で障害試験に挑戦。まずまずの走破時計で無事1発合格を果たしてくれました。
その後は一息入れる間もなく、良い感覚を忘れないように実戦デビューへ。先週の競馬は除外になってしまい、1週スライドする形となりましたが、むしろ追い切りを重ねることが出来たのは好都合だった様子。障害練習の疲れが右前球節に少し出ているのは心配ですが、ケアを入念に行ってレースへ向かって欲しいです。
初障害ながらそこそこ印が回っているように障害馬としてセンスを持ち合わせているヴェルトゥアル。ただ、マイペースで飛べる障害練習と他13頭と一緒に着順を競うレースは別物。これまでの競走生活を振り返ると、このようなちょっとした変化に左右されやすい馬ですから、障害馬として競走生活の第2のスタートを切ることになる今回。やはり過度の期待は控えるべきかなと。まずは無事に完走してもらい、その中で次走以降に期待を持たせる走り・場面を見せてもらえればと思います。
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