気難しい面がどんどん酷くなっている状況で追い切りもビシッとやれず。レースでは大きく立ち遅れて後方追走のまま15着。近走の競走内容を考慮し、JRAの競走馬登録を抹消することになりました。★ディグニファイド
ディグニファイド(セ・斉藤崇)父ネオユニヴァース 母ファストフレンド
・土曜中京11R 名古屋城S(ダ1800m)15着(16番人気) 中谷J
ブリンカーを着用しての出走、出遅れて道中は後方からの追走となります。勝負どころで馬群に取り付くまでは行きましたが、それまでのロスが大きく後方でゴールしています。
中谷騎手「返し馬までは落ち着いて悪い雰囲気ではなかったのですが、相変わらずゲート内が駄目ですね。頭を上げるので直そうとすると今度は後ろに重心をかけて、うまく出すことが出来ませんでした。流れに乗れないまま向こう正面で追い上げようとしても、内から張られて無駄に外々を走らされますし、最後は脚が無くなってしまいました。ゲート内で騎乗者とのコミュニケーションがまったく取れず、我がどんどん強くなっていて修正が難しいと思います」
斉藤崇調教師「この中間はゲート練習を入念に行ってきましたが、トレセンでは全く何もすることはありませんでした。ただ、競馬となると中で我慢が出来ずに落ち着きがなくなってしまいます。ゲートの出が安定していれば、立ち回り次第でもう少しやれると思いますが、これだけゲート練習を行っても実戦に行くとやってしまうので、正直なところこれ以上の改善は厳しいように思います。普段の調教も同じで、時計を出す時はある程度抑えが利く様になりましたが、普段コースに入れるとまったく抑えが利かずに走ってしまうことから、角馬場での調整となる為に、じっくり時間を掛けたとしても角馬場だけでは馬体が絞り切れませんでした。転厩してからここまで携わらせていただき、2勝を挙げることが出来ましたが、それ以上の結果を引き出すことが出来ず申し訳ありませんでした」(レース結果)
近走の競走内容を考慮して、今後について協議した結果、誠に残念ではございますが、競走馬登録を抹消させていただくことになりました。。今後は2019年3月28日のサラブレッドオークションへの上場を予定していますが、詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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準OPでは通用しない故、障害馬への転身を図ろうとしたディグニファイド。気分を損ねないように慎重に進めてきたのですが、デビューへと踏み込んだ調教を課していくと気難しい面が顕著に出てきて、このまま進めると人馬共に危険を伴うということから断念することに。この時点で正直引退秒読みだったと思います。
その後は障害練習での精神面・肉体面の疲れを取り除くためにNFしがらきへ放牧。時間を掛けて立て直してきましたが、良い頃の状態には戻らずじまい。実際、帰厩してからの追い切りは馬なりばかりでした。今にして思えば、状態が上がらなかったと共に気難しいのでビシビシやれなかったということだったんでしょう。
レースに関しては、ゲートで出遅れた時点で終了。ゲート内でガチャガチャし出し、ゲートが開いても素直に出てくれず。我を主張するばかりで鞍上とのコンタクトがサッパリ。最後方追走から3角あたりで押し上げてはいきましたが、外々を回されたのも応えて、4角で既に怪しい手応え。早々に脚がなくなってしまい、何とかゴールに辿り着いたという感じ。
今回で準OP3戦目。少しずつでもレース内容が良くなっていればまだ現役は続けられたと思いますが、1戦ごとにレース内容が悪化。陣営も色々手を尽くしてくれましたが、最後はディグニファイドの気難しさにお手上げ状態。残念ながらJRAの競走馬登録を抹消することになってしまいました。
母はダートで息長く活躍したファストフレンド。そして父は当たり外れの大きいネオユニヴァース。まだまだ様子見が出来た時代で、迫力ある動きを信頼しての出資となりました。実際、身体能力の高い1頭だったと思いますが、父ネオユニヴァースの気難しさが解消されることはなく、去勢手術をしても大した効果は得られず、だんだん酷くなっていく有り様。苦労したことを振り返ると、よく3勝出来たなあとも言えるでしょうか。今後はサラブレットオークションを通じて第2の馬生が待っています。少しでも良いモノとなることを今は願うばかりです。お疲れ様でした。
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