突っ張るような走りで良かった頃の面影なし。引退期限が迫っていることもあり、このレースで現役を終えることになりました。★デルフィーノ
デルフィーノ(牝・高柳)父ハーツクライ 母レディアーティスト
2月11日(土)東京9R・テレビ山梨杯・牝馬限定・芝1800mに北村宏Jで出走。15頭立て9番人気で2枠2番からスローペースの道中を4、5、6、6番手と進み、直線では最内を通って1秒5差の15着でした。馬場は良。タイム1分49秒5、上がり35秒4。馬体重は8キロ増加の466キロでした。
○北村騎手 「スタートが決まり、考えていた通りのポジションで運べたでしょう。ところが、直線では長距離を走って疲れた馬のような感じに。坂の途中でバラ付いてしまい、支えていないとグラグラしそうな状況で抱えながらゴールへ辿り着いています。この間とは大分違う印象。レース前は何も気に掛からなかったのですが・・・」
○高柳調教師 「前走と同程度を想定していた馬体重がプラス8キロ。最近は飼い葉食いが旺盛で、輸送でもほぼ減りませんでした。道中の雰囲気はマズマズだったとは言え、良かった時と比べると行きっぷりが今一つ。追い切りでズブくなった点を含め、色々と変わって来た部分がレースにも結び付いてしまった印象です。引退期限の3月末までに巻き返すのは難しく、ここで生まれ故郷へ帰してあげるのが最善策だと思います」
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レース後も特に異常は認められません。牝馬の引退期限が差し迫った状況を踏まえて今後について調教師と意見を交えた結果、中央競馬の登録を抹消する方針が決まりました。長い間ご支援を下さいまして誠に有り難うございました。
○高柳調教師 「競馬のダメージは微少。協議の結果、正式に引退が決まっています。何とかもう1つ勝たせたかったと思う一方、無事に現役生活を終えることができたのは何よりでしょう。繁殖に上がって良い仔を出してくれるはず。どうもありがとうございました」
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前走の負け方が不可解でしたし、このレースへ臨む調整過程・動きも案外だったデルフィーノ。相手も揃っていたので厳しいレースになることは十分想像していましたが、良いところなく最下位に終わるとは…。結果を知ってからレースを見ましたが、追い出されてから突っ張るような走り。良かった頃の動きとは全く違っていました。また、勝手な推測ですが、喉など内面に疾患が出てきていたのかもしれません。
まあ、この結果は残念ですが、何とか無事に次のステップ(繁殖入り)へ移行できたことを良しとしたいです。
デビュー前から評価が高く、圧巻の内容で新馬勝ちしたデルフィーノ。性能の高さから牝馬クラシックを夢見たこと時期もありましたが、牝馬特有の難しさを味わうことに。結局は3勝で終わってしまいましたが、貴重な経験をさせてもらった1頭として記憶に残ると思います。
また、数年後にはデルフィーノの仔が募集されることに。牝馬だと敬遠した方が無難かと思いますが、逞しい牡馬には喜んで出資したいと思っています。キャリア19戦、お疲れ様でした。
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