帰厩して次走へ向けての調整を開始した矢先、今度は右前脚に腫れと熱感。詳しく検査したところ、右前脚の浅屈腱炎が判明。10歳を目前にして現役を終えることになってしまいました。★シルクドリーマー
シルクドリーマー(牡・黒岩)父タニノギムレット 母ドリームキセキ
・在厩場所:美浦トレセン
黒岩陽一調教師「その後はステイヤーズステークスに向けて徐々にピッチを上げていたのですが、3日の調教後に右前脚に腫れ・熱感が確認されました。翌日になっても症状が治まらなかったことからエコー検査を行ってもらった結果、残念ながら浅屈腱炎の診断がおりました。程度としては軽いものではありませんし、年齢的なものを考えるとこれ以上を求めるのは難しいでしょう。携わったのは途中からではありましたが、この年まで頑張ってくれたドリーマーには感謝の気持ちでいっぱいです」(11/7近況)
これを受け、今後について協議した結果、復帰までには相当の時間が掛かる見込みであり、その過程において再発のリスクも高いと言わざるを得ず、このような状況では、ご出資会員の皆様のご負担が増えるばかりとなってしまう可能性が高いことから、誠に残念ではございますが、このまま引退させることといたしました。近日中に競走馬登録抹消の手続きが取られ、今後は乗馬となる予定です。詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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年が明けると10歳になるシルクドリーマー。まだまだタフに頑張ってくれる姿しか想像できませんでしたが、唐突に別れがやってきました。
右前と左トモを跛行するアクシデントを乗り越え、来月1日の中山・ステイヤーズSへ向けての調整を始めていましたが、今度は調教後に右前脚に腫れ・熱感を確認。翌日、詳しく検査を行ったところ、浅屈腱炎の診断が下ってしまいました。これまで1番縁遠いものだと思っていた怪我がついに…。
若い頃から食欲旺盛で普段は無駄なことをしない要領の良い馬で、牝馬だけでなくセン馬にも変に興味を持っていました(笑)。人間でもなかなかいないタイプだったシルクドリーマー。個人的には芝1200mでこその馬だと長らく思っていましたが、美浦・黒岩厩舎へ転厩後に中距離で開花。諦めていたOP入りを果たすことが出来ました。そしてメトロポリタンS・札幌日経OPで2着に入るなどOPでも頑張ってくれましたし、昨年の目黒記念はホント見せ場たっぷりのレース。一瞬、勝ってしまうかと力が入ったのを今もよく憶えています。
以前出資していた馬ではシルクフォーチュン&シルクアーネストが共に46戦走ってくれましたが、それを10戦上回る56戦のキャリア。全レース、真面目に走ったとは言えないも、まだまだ衰えを感じさせない姿でしたから、無事ならもっと記録は伸びていたことでしょう。
シルクドリーマーの引退で冠号としてのシルクは終わりますが、出資者の記憶に強い印象を残してくれたお馬さんでした。今後、こういうタイプの競走馬に巡り合うことはないでしょうねえ。今後は乗馬になるとのことですので、第2の馬生が良いモノとなってくれることを願うばかりです。ホントお疲れ様でした。
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