引退馬を振り返る vol.1☆シルクオールディー
シルクオールディー(牡・昆)父マンハッタンカフェ 母クインオブオールディー
通算10戦3勝 菊花賞出走15着
札幌のデビュー戦で凡走後、フロンティアSでやや放置気味に調整されていたオールディー。年が明けて、栗東に戻ってきての再始動となりました。デビュー当時より20キロ増えて逞しさを増したオールディーは、復帰戦で上がり34秒4の末脚を披露し、素質の片鱗を見せてくれました。ただ、その後は1番人気に2回連続支持されるも、勝負どころでの反応が悪く取りこぼします。ズブイというか臆病というか。この課題は生涯、克服はできませんでしたね。5戦目でようやく勝ち上がると、昇級戦のかきつばた賞で2着と好走。良いものが徐々に芽生えてきました。秋に備えて先に一息入れて、北海道戦でへ。菊花賞の伏兵馬を多数輩出してきた芝2600を連勝します。2連勝を飾った阿寒湖特別では、ロードオブザリングとの初の我が厩舎のガチンコ勝負にもなりました。
菊花賞の伏兵候補に取り上げられて、私も淡い夢を抱いてしまっていました。ただ、コースが変わると物見が激しく、レースにならないという弱点はなかなか解決なりませんでした。
秋競馬では、神戸新聞杯→菊花賞と転戦しますが、この気性ですから通用しませんでした。3勝ともに悪く言えばローカル開催ではありますね。ただ、四位Jも良く稽古をつけてくれていましたし、古馬になって心身ともに変わったかなと思いもあります。それだけに菊花賞後の屈腱炎発症は非常に残念でした。この後は、地方競馬での復帰を模索するとのことです。ちょっと厳しいかと思いますが、頑張ってもらいたいです。
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