ブービー人気で2着に激走。これはフロックではなく、馬の間を割って伸びてきた脚は立派。時計が速くなると辛いかもしれませんが、芝1200mならまだまだ頑張ってくれそう。☆アンブロジオ
アンブロジオ(セ・菊沢)父ローズキングダム 母アンティフォナ
日曜福島11R バーデンバーデンC(芝1200m)2着(15番人気) 菊沢J
まずまずのスタートを切ると、道中は中団馬群の後ろよりを追走、直線では馬群の間を縫ってジワジワと脚を伸ばして、2着まで追い上げたところでゴールしています。
菊沢調教師「馬体重は8キロ減っての出走でしたが、馬体そのものには張りがあって状態の良さが表れていたと思います。ここに来て去勢の効果が良い方に向き、馬には活気が出てきたと感じていましたが、その通りにパドックでも柔らか味のある身のこなしを見せていましたね。レースでは勝ち馬がスムーズに外を回ってきたのに対し、こちらは馬群の間をこじ開けるような形になってしまったのが勿体なかったですね。一樹(菊沢一樹騎手)も『ここ2走乗せていただいて、歯痒い競馬が続いていたので結果を残したかったのですが、直線で上手く捌き切れませんでした。スムーズなら勝ち負けできたと思いますし、申し訳ありません』と話しており、上手く外に持ち出せていればもっと際どい勝負になっていたでしょう。それでも、ここ最近はあまり良い走りをお見せすることが出来ていなかった中で、こうした形の競馬が板に付いてきていることが確認できたのは収穫だと思います。この後はトレセンに戻ってからの状態を見て、どうするか検討したいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
クロス鼻革。序盤の位置取り争いで若干ゴチャついたが、馬の後ろで我慢が利いて走れていた。4角は勝ち馬に蓋をされる形になり、馬群を突いて脚を伸ばす。馬の間からゴール前は目立つ脚。二桁着順続きからガラッと変わる。(B誌)
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・在厩場所:6日に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧
菊沢師「先週は結果を残せなかったのは残念でしたが、今後に向けて期待が持てるレースだったと思います。脚元を含めて特に問題はないものの、これまで通り一旦NF天栄へ放牧に出し、心身のリフレッシュを図ってから次に向けて進めていきたいと思います」(5/6近況)
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7戦連続で二桁着順を続けていたアンブロジオ。そろそろ見限られても不思議ではありませんが、芝1200mに挑戦したここ2戦の内容は馬場の悪いところを走らされたりしていたので、着順ほど悪い内容の競馬ではありませんでした。そして前走では少し手控えた追い切りでレースへ臨んでいたのですが、今回は活気が戻って来て脚捌きは軽快。去勢手術をして臆病な面を覗かせるようになっていましたが、集中力が戻ってきた感じだったので、手術から時間が経過してそろそろ心身のバランスがフィットしてきたのかなと見ていました。ですので、スムーズな競馬が出来れば、そろそろ変わってきて良い頃かなと密かに思っていました。また、逆に変わってこなければ、厳しいジャッジが待っているんだろうなあと…。
枠は真ん中の偶数枠と理想的だったので、スタートはしっかり出て欲しいなあと見ていましたが、菊沢Jも3戦連続ということで息はピッタリ。五分以上のスタートを切ると、行きたい馬を先に行かせ、出たなりの位置で脚を溜めることに。少し行きたがる素振りはありましたが、何とか抑え込んでの追走。馬群の中で窮屈なところもあったでしょうが、今回は気持ちが折れることはなかったです。
ただ、勝負どころからジワッと外目を押し上げて行きたかったところでイサチルホープ・アリンナに蓋をされる格好に。4角を回ってくるまでは手綱をグッと引いたまま、前を行く馬の走り・脚色を見極めながら直線を向きました。菊沢Jとアンブロジオは人気の一角だったメイショウカリンの抜けてきたスペースを突くことを選択。いざ追い出されるとジワッとギアが1段上がりましたが、内へモタれる素振りを見せたのが誤算。メイショウカリンの外へ出来たスペースを突くことが出来ず、失速してきたコウエイダリアとメイショウカリンの間をこじ開けていくことに。詰まれば万事休すの競馬でしたが、アンブロジオは良い勝負根性を発揮して残り100mを切ってからはグイッと目立つ脚を繰り出して2着へ。芝1200mならまだ可能性はあると信じていたも、実際にここまでの変わり身を見せてくれたことは嬉しかったよりもただただ驚きました。
レース後のアンブロジオですが、激走の疲れ・反動は大丈夫そう。ただ、アンブロジオはレース→放牧が1つのルーティンでもあるので、6日にNF天栄へ放牧に出ています。夏の福島あたりでの出走を目指し、ひとまず英気を養ってもらえればと思います。
今回、マイナス8キロと馬体を減らしていましたが、張りのある馬体をキープ出来ていたのでこれぐらいがベストかも。絞れたことで良い意味でピリッとしてくれたでしょうし。また、今回はブービー人気でしたが、この結果はフロックではありません。馬群の中で我慢が利きましたし、直線でややスムーズさを欠く中でゴール前での目立つ脚。レース内容は非常に濃かったと思います。
今後、時計が速くなると辛いかもしれませんが、競馬ぶりが固まってきたので、適度に時計が掛かれば大崩れはなさそう。OP入りを諦めていましたが、こういう競馬を続けてくれればチャンスは出てきてくれるでしょう。
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