皐月賞2着の雪辱を果たすために在厩調整で綿密な仕上げ。状態は間違いなくアップしていますし、馬を作り上げてきた効果がレースでどう発揮されるか。逆転は簡単ではないも、今回は叩き合いを制して欲しい。☆サリオス
サリオス(牡・堀)父ハーツクライ 母サロミナ
日曜東京11R 東京優駿【日本ダービー】(G1・芝2400m)6枠12番 D.レーンJ
・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:15日に南Wコースで時計
堀師「1週前追い切りは馬場が重い中で行ったこともあり、厩舎独自に取っている数値を解析した結果、基準よりもかなり負荷の掛かった内容を消化していることが分かったため、先週末は時計を出さず軽めの運動に止めています。ただ、それだけ高負荷の追い切りを消化したにもかかわらず、疲れの取れ具合や心拍の戻り等は皐月賞前よりも良くなっており、ここに来て状態は一段階アップしていると言って良いでしょう。そういった状況ですし、28日の最終追い切りは、ハードにやるというよりは心身の状態を整えることに重点を置き、終始この馬のリズムを守る形で無理はしませんでした。跨ってもらったダミアンさん(D.レーン騎手)にも状態の良さを確認してもらえたようで良かったです。馬体重は538キロで、東京競馬場までの輸送を考えると、おそらくマイナス体重での出走になると思いますが、毛艶や馬体の張りは良好です。色々なファクターが重なってのレースでの結果になりますし、実際に走ってみないことには分かりませんが、厩舎としてはこの条件を克服できるようにしっかりと状態を整えることを考えて調整してきました。そういった意味で馬の仕上がり的には目論見通りにこられたと思っていますし、あとはレースで十分に力を発揮してもらえればと思います」(5/28近況)
レーン 28南W良 53.6- 38.9- 12.3 馬なり余力 セントレオナード(古馬2勝)馬なりの内0.8秒追走同入
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第2回東京12日目(05月31日)
11R 東京優駿 (G1)
芝2400メートル 3歳OP 指定 国際 牡・牝 定量 発走15:40
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 サトノインプレッサ 牡3 57 坂井瑠星
1 2 アルジャンナ 牡3 57 浜中俊
2 3 ワーケア 牡3 57 C.ルメール
2 4 レクセランス 牡3 57 石橋脩
3 5 コントレイル 牡3 57 福永祐一
3 6 ヴェルトライゼンデ 牡3 57 池添謙一
4 7 ブラックホール 牡3 57 石川裕紀人
4 8 ビターエンダー 牡3 57 津村明秀
5 9 ダーリントンホール 牡3 57 M.デムーロ
5 10 コルテジア 牡3 57 松山弘平
6 11 ガロアクリーク 牡3 57 川田将雅
6 12 サリオス 牡3 57 D.レーン
7 13 ディープボンド 牡3 57 和田竜二
7 14 マイラプソディ 牡3 57 横山典弘
7 15 サトノフラッグ 牡3 57 武豊
8 16 マンオブスピリット 牡3 57 北村友一
8 17 ヴァルコス 牡3 57 三浦皇成
8 18 ウインカーネリアン 牡3 57 田辺裕信
○堀師 「26日の計量で538キロ。カイバ量を増やして、しっかり負荷をかけた上で馬体は引き締まっています。心肺機能は皐月賞の時よりも1段階良くなっているので、あとは身のこなしの硬さをケアして、心身共に両立したいい状態で臨めるようにします。ゲートとメンタル面に課題はないので、枠順なりに対応できます」(競馬ブックより)
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【日本ダービー】12番枠サリオス、皐月賞2着から逆転へ、レーン騎手「体だけではなくメンタルも強くなっている」(スポーツ報知より)
3歳馬7262頭の頂点を決める第87回日本ダービー(31日、東京)の出走馬と枠順が28日、決まった。12番枠になったサリオスはこの日、美浦・Wコースで最終追い切り。手綱を執ったレーンの手応えも上々で、皐月賞2着からの逆転を狙う。
皐月賞2着の雪辱へ、内に静かなる闘志を秘めた。サリオスは3週連続となるレーンを背に、美浦・ダートコースを1周して体をほぐすと、Wコースに移動し、セントレオナード(4歳2勝クラス)を4馬身ほど追走した。道中は鞍上の手綱はピクリとも動かずに4角では内に進路を取る。そのままGOサインは出されることなく少しずつ差を詰めると、馬体を併せたところがゴール。4ハロン53秒6―12秒3と、最終追い切りとしてはソフトな内容だったが、引き締まった好馬体が目を引いた。
レーンの表情も明るい。「3週連続乗ったが、ここへ向けて1回ずつ良くなっている。皐月賞から体だけではなくメンタルも強くなっている。800メートルの軽い運動だったが、前の馬にファイトする感じで良かった」と背中から伝わった感触を伝えた。一方、森助手はきょうの意図を「1、2週前としっかり負荷をかけたことで心肺機能もアップしたので、今週は疲れを残さない調整。時計、内容ともにいい内容だった」と説明した。
オーストラリアの名手は昨年のサートゥルナーリアに続いて2年連続の参戦。勝てば短期免許を取得した騎手では03年のネオユニヴァースを導いたMデムーロ以来の快挙となる。「またチャンスのある馬に乗せてもらえる。能力は高い。ベストの騎乗ができれば勝ち負けできる」と昨年1番人気で4着に敗れたリベンジへ燃える。森助手も「2400メートルは未経験だけど皐月賞を見ても、かかることはないので大丈夫」と期待を隠さない。枠は12番枠に決まった。人馬とも雪辱を期して挑む頂点はもう目の前にある。
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【日本ダービー】最新ナマ情報(サンスポより)
◆心肺機能UP〔12〕サリオス
昨年の朝日杯FS覇者は、美浦坂路を4ハロン68秒7で1本上がってから、南Aコースをキャンターで1周した。今年初戦の皐月賞は2着で初黒星となったが、「前走より心肺機能は1段階良くなった感じで、満足いく状態です。ダービー当日もそこまで暑くならないようなので、状態はキープできると思う」と森助手。前走の悔しさは最高の舞台で晴らす。
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前走の皐月賞では直線での叩き合いでコントレイルに遅れを取って2着に敗れたサリオス。時間が経つにつれて悔しい思いがフツフツと沸いてきましたが、それ以上に距離延長を難なく対応し、あと1歩のところまで食い下がることが出来たのはビックリ。私個人のサリオスの評価よりも、断然に良い馬だということを証明してくれました。
前走後は一旦放牧を挟むのかなと見ていたら、堀師は皐月賞2着という結果が相当悔しかったようで、放牧という言葉は全く出ずに厩舎での回復を選択。少し時間を要しているかなと見えましたが、疲れが抜けてからは状態は上昇カーブへ。皐月賞後の初時計をマークした時からレーンJが跨り、それから週中は最終追い切りまで乗り続けてくれました。それだけでも陣営の意気込みが伝わってきますし、数値に基づいての綿密な調整。皐月賞から中5週となりますが、この短期間で馬を作り上げてきたことでサリオスはどこまで進化してくれているのか。最終追いは4ハロンから軽めの内容でしたが、これは最後の微調整という感じ。胸前の筋肉が凄いのと暑さに弱い方なので胸前の発汗は目立ちますが、走ることへの集中力の高さは古馬も顔負け。本番へ向けて研ぎ澄まされてきました。また、操縦性の高さで更なる400m延長にも対応してくれるでしょう。
レースプランとすれば、前走同様に正攻法の競馬になると思います。そして今回はコントレイルを意識し過ぎずに早めに抜け出しておいて、コントレイルが伸びてきたら今回も馬体を接する形に持ち込みたいところ。そこで1~2段ギアを上げて死力を尽くして欲しいです。本当は外から被せる形で叩き合いに持ち込めたらベストですが、研ぎ澄まされて他馬を圧倒するようなオーラが出てきてくれていれば。馬力は間違いなくここでは1番です。その反面、Sペースからの瞬発力勝負で切れ味勝負となると、コントレイルは勿論、他のディープインパクト産駒等の切れ味を秘めるに馬にも遅れを取るかも。崩れるとすれば、こういう形でしょうねえ。
出資馬の日本ダービー挑戦はロードクエストに次いで2度目。ただ、ロードクエストの場合はNHKマイルCで2着に入り、お釣りがない状態での出走。それに対してここへ向けて万全の態勢を敷いてきたサリオス。まずは不利なく無事に回ってきて欲しいですが、今後、ダービーで勝ち負けできる馬に巡り合うことはほぼないと思うので、千載一遇の今回を何とかモノにして欲しい・したいという気持ちは湧き出てきます。
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