
サリオス(牡・堀)父ハーツクライ 母サロミナ
日曜中山11R 皐月賞(G1・芝2000m)4枠7番 D.レーンJ
・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:15日に南Wコースで時計
堀師「先週、南Wコースでの強い調教を消化した後は、その疲れの回復具合をよく見ていました。前走の調整時に比べると回復具合がスローで、サウジアラビアロイヤルカップ時と同じような感じだったことから、そういった意味では休み明けの影響を感じました。ですので、今週はレースまでに少しでも長く回復する時間を確保できるよう、15日に最終追い切りを行いました。いつも通り南Wコースで行い、先週同様に脩(石橋脩騎手)に跨ってもらいました。終始ジョッキーの意のままに動くことが出来ていますし、直線での反応も先週より向上しており、良い走りを見せてくれたと思います。心肺機能はしっかりと整っていますし、右トモもリフレッシュした分、朝日杯の時よりも具合は良さそうです。馬体重は最新の計測で550キロあり、おそらく中山競馬場までの輸送で10キロほど絞れると見ているので、そこまで大きな変動なく出走させることができそうだと考えています。初めての中山競馬場で距離も2000mへと延びますが、これまでもそういった課題をスムーズにクリアして結果を残してくれていますし、メンタル面の良さがこの馬のストロングポイントですから、今回もこれまでと同様にしっかりと対応してくれると思います」(4/15近況)
助 手 12美坂重 60.2- 44.7- 29.8- 15.4 馬なり余力
石橋脩 15南W稍 69.0- 54.0- 39.9- 13.2 馬なり余力 カフェキング(三未勝)馬なりの内同入
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第3回中山8日目(04月19日)
11R 皐月賞(G1)
芝2000メートル 3歳OP 指定 国際 牡・牝 定量 発走15:40
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 コントレイル 牡3 57 福永祐一
1 2 レクセランス 牡3 57 北村友一
2 3 コルテジア 牡3 57 松山弘平
2 4 テンピン 牡3 57 中井裕二
3 5 サトノフラッグ 牡3 57 C.ルメール
3 6 ディープボンド 牡3 57 横山典弘
4 7 サリオス 牡3 57 D.レーン
4 8 ウインカーネリアン 牡3 57 田辺裕信
5 9 ブラックホール 牡3 57 石川裕紀人
5 10 アメリカンシード 牡3 57 丸山元気
6 11 クリスタルブラック 牡3 57 吉田豊
6 12 マイラプソディ 牡3 57 武豊
7 13 ダーリントンホール 牡3 57 M.デムーロ
7 14 キメラヴェリテ 牡3 57 藤岡康太
7 15 ラインベック 牡3 57 岩田康誠
8 16 ガロアクリーク 牡3 57 L.ヒューイットソン
8 17 ヴェルトライゼンデ 牡3 57 池添謙一
8 18 ビターエンダー 牡3 57 津村明秀
○堀師 「今回は追い切り後の疲労回復が遅く、そのあたりは休み明けの分と見ていますが、安全策でレースまで日にちのある水曜追いを選択しました。時計的にも予定通りで過不足はなかったと思います。14日の計量で550キロ。今回は中山への当日輸送なので、前走時より増えていますが、いい状態で送り出せます」(土曜版・競馬ブックより)
○堀師 「3戦ともに若さを見せたりしながらも、パフォーマンスが素晴らしく、メンタル面の強さなど総合的に見ても、何年かに1頭のレベルの馬だと思います。道悪は分かりませんが、これまでの経験からは、苦にするタイプには該当しません」(日曜版・競馬ブックより)
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【皐月賞】サリオス、堀師の“さじ加減” 水曜追い選択で本番までの時間確保 (スポニチより)
当初、木曜追いという情報が流れていたサリオスがWコースにいる。慌てる報道陣の前で東の大本命は悠々と走りきった。上原助手は「1週前追いを木曜にやって少し回復に時間を要した。最終追いから時間を取りたいということで、ギリギリまで判断してこの日にやりました」と水曜追いの意図を説明した。
この日は終始、軽めのメニュー。序盤からたっぷり息を入れながら運び、ラストも無理をせずカフェキング(3歳未勝利)に併入した。1週前にWコースで5F66秒1~1F11秒8の好時計をマークしており、最終リハは5F69秒0~1F13秒2。同助手は「3月7日に帰厩して十分に乗り込んでいる。追い切り後は息の入り、心肺機能もモニタリングしていて問題はありませんでした」と納得の表情を浮かべた。
無傷3連勝で前走・朝日杯FSを制覇。ここは同じく3戦3勝コントレイルとの初対決に注目が集まる。上原助手は「これまでもタフな流れのレースを勝っている。後ろからコントレイルが来ても抜かせないような競馬ができれば」と期待十分。初の2000メートルについても「凄く操縦性の高い馬。血統的にも距離が延びるのは問題ないと思う」と意に介していなかった。
鞍上は新馬戦以来のコンビとなるダミアン・レーン。新型コロナウイルスまん延予防策として2週間の待機を終え、この日に短期免許(18日~5月17日まで)が交付された。同助手は「こういう大変な状況でも来てくださっている。陣営としても期待は大きい」と再会を待ち望んでいる様子。初来日の昨年、いきなりG1・4勝を挙げたオーストラリアの天才が、並々ならぬ思いで挑む一戦。サリオスはそれに応えられるだけの大器だ。
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サリオスいい状態、気持ち1段階ピリッと(日刊スポーツより)
無敗対決を迎えるサリオス(牡、堀)は美浦坂路を登坂後、南のダートコースでキャンター調整した。雨で馬場に水が浮いていたが、しっかりと走り切った。森助手は「今週追い切ったことで、気持ちが1段階ピリッとしてきました。いい状態で送り出せます」と話した。
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3連勝で朝日杯フュチュリティSを制しながらも、同じように3連勝でホープフルSを勝ったコントレイルに最優秀2歳牡馬の座を奪われてしまったサリオス。東スポ杯2歳Sでの圧巻のパフォーマンスが効いたと思いますが、サリオス自体は歴代の朝日杯フューチュリティSの覇者と比較すると、上位にランクされていい馬だと贔屓目には思います。
前走後はNFしがらきでリフレッシュ。脚元等に問題はありませんでしたが、なかなかピッチが上がらなかったのは正直ヤキモキ。勝手にスプリングS→皐月賞を思い描いていましたが、陣営とすれば早い段階から皐月賞直行を決めていたんでしょう。ひと叩きしない分、早めの3月7日に美浦へ戻ってきて、課題を与えながら丹念に追い切りを重ねてきました。
2歳時は週中の追い切りで6ハロンから行くことがありましたが、週末に時計を控えていた分を補っていましたが、帰厩後は6ハロンから行くことはなくなりましたが、日曜日には坂路でしっかり時計をマーク。週2本時計を出し続けてここまで来ています。最終追いに関してはセーブ気味で物足りなくも見えましたが、賢い馬なので自分で態勢を整えている感じ。直前の気配はレースへ向けての良いスイッチが入っており、毛ヅヤ・馬体の張りは良好。推進力溢れる動きを見せてくれているようです。
ただ、ここまでキャリア3戦。一貫してマイル戦を使ってきているように、距離が延びて良いタイプとは思っていないのも事実。今回は前走から400m延びますが、これまで騎乗してくれた鞍上の感触と操縦性の高さが拠りどころで、大丈夫という事実・結果はありません。4つコーナーを回る競馬には対応してくれそうも、タフな流れになった際にどこまで辛抱が出来るか。昨日の雨の影響が残る馬場はパワー型なので苦にはしないでしょう。
相手関係ですが、牡馬クラシックの第1弾ということで休養中に新星がどんどん出てきましたし、2歳王者のコントレイルも順調。一気に強化されましたが、素質に関しては見劣りはしない筈。レースプランはわざわざ来日してくれたD.レーンJにおまかせですが、レースの流れによって柔軟にポジショニングをしてもらい、最後の直線では有力馬と馬体を接する形で追い比べに持ち込んで欲しいです。離れた位置からスパッと来られると対応しきれないかもしれませんが、勝負根性比べなら雄大な馬格を生かしてのアドバンテージはある筈。一流馬特有のオーラを発してライバルたちを委縮させてもらいたいです。
まあ、まずは不利なく、ロスのない競馬を心掛けてもらい、秘めたる能力を全開で皐月賞へ臨んでもらえればと思います。悔いを残さないようにお願いします。
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