スタートが良くなく、道中は揉まれる形になりましたが、直線で追い出されるとジワジワと脚を繰り出し、他馬と馬体を併せることで勝負根性を発揮。勝ち馬の決め手には屈しましたが、混戦の2着争いからは1歩抜け出して2着を確保。このクラス卒業に完全にメドを立てました。☆ボンディマンシュ
ボンディマンシュ(セ・中内田)父ロードカナロア 母ビアンカシェボン
日曜京都12R 4歳上2勝クラス(ダ1400m)2着(3番人気) 坂井瑠J
まずまずのスタートから促しながら中団やや前目を追走します。最後の直線で懸命に追われるとジリジリ脚を伸ばしましたが、惜しくも半馬身差捉えきれず2着に敗れています。
坂井瑠星騎手「ゲート内で脚をバタバタしていましたが、タイミングよくスタートを決めることが出来ました。道中はリズムよく運べましたが、最後の直線で追い出しに掛かるとモタモタしてしまい、その分勝ち馬を捉え切れなかったですね。でも、右回りコースでも内にモタれることなく、真っすぐ走ってくれました。距離はもう少し延びてもいいように感じましたが、この距離でも安定した競馬が出来ているので、同じようなレースを続けていけばどこかでチャンスがあると思います」
中内田調教師「勝負どころで少しジリっぽくなってしまいましたが、最後まで長く脚を使ってくれましたね。ただ、今回は斤量差もありましたし、勝った相手が一枚上でした。前走に続いて差のない競馬をしてくれましたし、右回りコースでも真っすぐ走ってくれましたから、この馬なりに力を付けていると思います。まだ良くなっている段階でもありますし、もう少し長い目で見ながら育てていきたいですね。トレセンに戻って状態を確認した後はこれまでの疲れを取る為に放牧へ出す方向で考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
出遅れたが、気合をつけると中団の少し前にはつけられた。直線でもジワジワと脚を伸ばして、ゴール寸前で2着手に浮上。ダートの短距離では1度も大崩れしておらず、現級もすぐに何とかなりそう。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン/27日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容:軽めの運動
中内田師「走ったなりの疲れはあるものの、それ以外は大きなダメージはありませんでしたが、これまでの疲れを取る為に放牧に出そうと思います。2勝クラスでも堅実に走ってくれていますし、心身ともに成長すればもっと良い競馬をしてくれると思いますので、今後も大事に育てていきたいと思います」(2/26近況)
⇒⇒27日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧に出ています。(27日・最新情報より)
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一頓挫ありながらも昇級戦の前走で3着と頑張ってくれたボンディマンシュでしたが、今度は粒の揃った関西圏のレース。前走の結果は鵜呑みにせず、改めてどこまで通用するのかなと半信半疑の気持ちでレースを見守っていました。
今回は京都・ダ1400mということで芝スタート。レースの流れに乗って欲しいなあと見ていたところ、煽り気味にゲートを出てしまい出遅れ。これでは厳しいなあと思いましたが、少し促していくとポジションを上げて行くことに成功。レースは淀みなく流れましたが、序盤はそこまで速くならなかったのは好都合だったかもしれません。ダートへ入る頃には4・5番手の位置まで押し上げることが出来ていました。その後は8枠の両頭にそれぞれ蓋をされるような形になってフワッとする場面があって少しポジションを下げましたが、4角を回ってくる時の手応えはマズマズ。あとは追い出してどこまで伸びるかでしたが、直線を向いて仕掛けられると反応は一息。『道中で揉まれる形が応えていたのかな…』と頭を過ぎったのですが、坂井瑠Jの叱咤激励にボンディマンシュも渋太く反応。じわじわ脚を繰り出し、他馬と馬体を併せることで勝負根性を発揮。3キロ減の恩恵があったタガノプレトリアにはアッサリ抜けられてしまいましたが、混戦の2着争いからはグイッと1歩前へ出る形で2着を確保。負けはしましたが、内容の濃いレースをしてくれたと思います。
レース後のボンディマンシュですが、相応の疲れは感じられるも、馬体には異常なし。引き続き優先権を確保することは出来ましたが、しっかりメドは立ったので、無理することなく一息入れられることとなりました。個人的にもこの判断は歓迎です。
脚元がパンとせず、気性面でも危うさを抱えていた為、デビュー前から去勢していたボンディマンシュ。ラッキーな形で1つ勝つことは出来ましたが、正直その後が続くか不安でしかありませんでしたが、放牧を挟みながら大事に使ってきたことで、確実に心身の成長・逞しさを成し遂げてくれているのは頼もしい限り。今後は更に速い時計へ対応できるようにならないといけませんが、伸びしろも十分残しています。どこまで駆け上がってくれるか楽しみですし、脚捌きの硬さが軽減されてくれば1度芝に挑戦もして欲しいです。
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