一息入れたことで精神面のリフレッシュが叶っていると思い込んでいたも、レースだと勘付くと一気に後ろ向きに。馬場入りをごねてスムーズに返し馬が行えず、ゲートでは鞍上と息が合わずに痛恨の出遅れ。最後はじわじわ脚を繰り出して追い上げてくるも3着まで。★インヘリットデール
インヘリットデール(牝・高野)父ルーラーシップ 母フサイチエアデール
日曜阪神10R 猪名川特別特別(芝1400m)3着(2番人気) 北村友J
今回もブリンカーを着用しています。行き脚が付かず大きく出遅れてしまい、最後方から追走します。3~4コーナーで外から仕掛けていき、直線で懸命に追われると、メンバー中最速の上がり33秒5の脚を使ってジワジワ追い上げましたが、3着に上がったところでレースを終えています。
北村友一騎手「地下馬道を上がってから跨るのはこれまでと同じでしたが、今回はいつも以上に前へ進んで行くのを嫌がり、馬場入りから走りに対して後ろ向きでしたね。なかなか返し馬に入ってくれなかったですし、ゲートを出る時も突っ張って後ろに重心が掛かっていた為に、あれが精一杯でした。ただ、走り出してこちらが気合いを入れると、それに応えて頑張ろうとする気持ちを見せてくれましたし、前が有利な展開でよく最後まで追い上げてくれたと思います。普通に走れば勝ち上がれるだけのポテンシャルを持っているだけに、後ろ向きな気性が今後もカギになりそうです」
高野調教師「地下馬道を出てからジョッキーに跨ってもらうようにしてから、馬場入りがスムーズになってきたので、今回は誘導馬の後に付けるのではなく、枠順通りに馬場入りさせましたが、いつも以上にゴネてしまい、内ラチを壊してしまうぐらい後退りしてしまいました。1週前に北村友一騎手にゲート練習を行ってもらった時はもう一つ進みが悪かったですが、レース前々日に助手が乗ってゲート練習を行ったところ、抜群の速さで出てくれたので、今回は良いスタートを決めてくれると思っていました。前走の反省を踏まえて、この中間はしっかり調整して今回のレースに臨みましたが、パドックでの様子も状態の良さがこちらに伝わってくるぐらいでしたし、良い結果を期待していたものの、スムーズに馬場入り出来なかったことが尾を引いてか、ゲートを出てくれませんでした。良い脚で最後まで良く追い上げてくれましたが、出遅れが最後に響いてしまいましたね。勝ち上がれるだけの力を持っている馬だけに、いかに馬場入りからゲートを出るところまでスムーズに行えるかがカギになりますから、次走までに対策を考えて、少しでも良い結果に結び付けられるように努めていきたいと思います。トレセンで状態を確認した後は、心身ともにリフレッシュさせるために放牧に出す方向で考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
出遅れて出脚も鈍かったので最後方から。道中は腹を括ってじっくりと。4角手前から追い上げていき、直線もしっかり伸びたが、出遅れが痛かった。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの運動
高野師「トレセンに戻って状態を確認したところ、目立った疲れもなく、体調は変わりありません。馬の状態だけを見ると、そのまま在厩させても問題なさそうですが、これから疲れが出てくる可能性もありますから、このまま続戦させるか、一旦牧場へお戻しさせていただくかは、もう少し様子を見させていただきたいと思います」(12/4近況)
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11頭立てと比較的落ち着いた頭数+相手関係から、ここは善戦よりも勝利という結果を期待したインヘリットデール。一息入れたことでリフレッシュされ前向きにレースへ取り組んでくれるものと思っていましたが、今回は馬場入りをごねてしまい、スムーズに返し馬が出来ず。トレセンでは良い雰囲気だったのに競馬だと勘付いた途端にこの有り様。走りたくないという気持ちが勝ってしまい、ゲートは鞍上と息が合わずに出遅れ。開幕週の馬場では痛恨でした。ただ、鞍上が気合を付けると走る方へ気持ちが向いてくれ、その後は真面目モードへ。Sペースでは3着まで詰めてくるのが精一杯でしたが、最後までじわじわ脚を繰り出して3着。明らかに地力上位の存在ですが、気難しさは根が深いです。
レース後のインヘリットデールですが、状態面に関しては何ら不安はないも、放牧に続戦すると気持ちを追い込んでしまう感じに。ストレスが掛かると余計にレースどころではなくなって…。ただ、今回のレースを見ると、放牧を挟んだところで前向きさが戻ってくるとは言えず。優先権を確保出来ましたし、素直に使う方向へ。記事のアップが遅れてしまいましたが、中1週のローテで土曜中京の中京日経賞を予定しています。
引退期限まであと3ヶ月。1つ勝てば自信+やる気を取り戻してくれ、ポンポンと連勝もあり得ると思うのですが、現状の精神状態では展開や人気馬の凡走などかなり恵まれないと2勝クラスの卒業は難しそう。まあ、ここまで掲示板を外したのが1戦のみと堅実に頑張ってきてくれた功績を踏まえると、更なる頑張りを求めるのは酷で、無事に繁殖入りしてくれるのが1番かなと思います。
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