状態は良かったと思うも、Hペースでスタミナが問われる1戦になったのがまず誤算。各馬からのマークも厳しくて自分のリズムで競馬が出来ずに終わる。直線は力尽きて9着に沈む。★アーモンドアイ
アーモンドアイ(牝・国枝)父ロードカナロア 母フサイチパンドラ
日曜中山11R 有馬記念(G1・芝2500m) 9着(1番人気) C.ルメールJ
互角のスタートから、中団で脚を溜める競馬を選択します。最初の1000mが58秒5とかなりのハイペースのところを、早め先頭から押し切ろうとするも、直線で力尽きて9着でゴールしています。
C.ルメール騎手「1周目のスタンド前のところでハミをガツンと取ってしまって、そこから冷静さを欠き、リズムを崩してしまいました。2周目に入って勝負所で上がってはいけましたが、道中リラックスして走れなかった分、最後は疲れてしまいましたね。また、とても能力の高い馬ですから、2500mでも何とか距離はこなせるかなと思ったのですが、このペースで脚を溜められないとさすがに厳しいですし、やはりベストディスタンスではないと思います。ここまでの過程で見られた熱発の影響は無く、調教の動きはかなり良かったですし、状態的には悪くなかったと思いますから、レースで結果を残すことが出来ず残念です」
国枝調教師「ゲート内で他馬がガチャガチャしていたようで、アーモンドアイもそこで少しエキサイトしていたようですね。ただ、スタートはまずまず決めて位置的には悪くなかったと思いますが、1周目のスタンド前でフィエールマンがふらふらとしており、そこで外に出すとスイッチが入ってしまいました。早めにハミを取ってしまったことで、リラックスすることが出来ずに、最後はガス欠になりました。あの位置でも前に壁を作って、自分のリズムで走ることが出来れば良かったのですが、内に入れなかった以上どうしても脚が溜まりませんでした。レース後はいつも通り疲れが一気に出てしまったので、トレセンに戻って再度状態を確認させていただいてから、ノーザンファーム天栄に放牧へ出させていただく予定です」(レース結果)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
【次走へのメモ】
シャドーロール。2人引き。馬場に先出し。ゲートの中でガタつく場面はあったが、五分に出て中団。スタンド前で行きたがったが、スッと好位まで位置を上げる。スムーズに運んで3~4角で進出したものの、そこから本来の伸びが見られず、ラスト1ハロンで珍しく脚が上がっていた。馬場入場からテンションが高くなっている感じで、力んでいた分、息が保たなかったか…。(B誌)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
【有馬記念】単勝1・5倍アーモンドアイ9着 ルメール騎手「スタンド前で冷静に走れなかった」(スポーツ報知より)
令和元年の第64回有馬記念・G1は22日、中山競馬場で行われた。単勝1・5倍の1番人気に推されたアーモンドアイは9着に敗れ、デビュー11戦目で初めて馬券圏外に沈んだ。
信じられない光景だった。単勝1・5倍の断然の1番人気に支持されたアーモンドアイは、直線の坂で急失速し、もがくように9着に沈んだ。史上最多タイの国内外G1・7勝はお預けどころか、初めて着外の屈辱を味わった。ルメールは「(1周目の)スタンド前で冷静に走れなかった。2500メートルなので、リラックスできないとアーモンドアイも疲れてしまう。これも競馬です」とうなだれた。
スタートはきっちりと決めた。しかし、ホームストレッチで目の前のフィエールマンのごちゃついた動きが気になり外へ出すと、行きたがる面を出してしまった。「前に壁になっていないところで、歓声もあるし、反応のいい馬だからね。スイッチが入ってしまった」と国枝調教師。初距離、初コース、時計がかかる馬場など克服すべき条件に、力みも加わった。
微熱で香港カップを回避と一頓挫あったローテだったが、生産牧場のノーザンファーム・吉田勝己代表は「敗因は熱じゃない。距離もあるのかな」と首をひねった。今後について国枝師は「まだまだ、ぼうぜん自失だよ」とポツリ。その言葉が、ショックの大きさを物語った。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
アーモンドアイ異常なし 有馬9着は「これも競馬」(日刊スポーツより)
有馬記念で9着に敗れたアーモンドアイ(牝4、国枝)は24日、軽い運動で様子を見た。
国枝師は「過度に走ったのでレース後は背中にスクミ(筋肉痛)があったが脚元は問題ない。最初のコーナーでスイッチが入ってハミをかんだまま1周してしまった。最後はガス欠。まぁ、これも競馬。しばらく運動しながら状態を見て、放牧に出す予定。その後は決まっていません」と話した。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
・在厩場所:25日に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧
国枝師「タフな競馬をしてきたこともあり、背中を中心に疲れは見られたものの、概ね問題ありませんでしたね。心身共にリフレッシュさせた方が良いでしょうから、25日に牧場へお戻しさせていただきました。次走については牧場での回復具合を見ながら、オーナー・牧場サイドと検討したいと思います」(12/25近況)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
これまでレース前の不安材料を跳ね除けて勝利を掴んできたアーモンドアイでしたが、今回は勝った馬が強すぎましたし、展開も味方+鞍上のパーフェクト騎乗。それに対してアーモンドアイはHペースでスタミナを問われる1戦になったがまず誤算。フィエールマンやサートゥルナーリアらにマークされ、前に壁を作ることが出来ませんでした。そして人気を背負っているので勝負どころから早めに動いていかないとダメになって…。全てがアーモンドアイに味方してくれませんでした。
一頓挫あって香港遠征を自重しましたが、デキ自体は良かったと思いますが、デキが良過ぎたことが行きたがる面に繋がったのかもしれません。また、これまで東京競馬場で使う時は未勝利を勝った時と同パターンで前日に東京競馬場へ入厩していましたが、今回は初めての中山で当日輸送を選択。大した影響はなかったのかもしれませんが、東京で使う時のように前日に競馬場へ入った方が良かったのかな? 色々言い訳もしたくなりますが、まあ、これも競馬です。
レース後のアーモンドアイですが、精神的なダメージは残っているかもしれませんが、脚元等に異常がなかったのは何より。25日にNF天栄へ放牧に出ています。背腰を中心に疲れは残っているようですが、時間の経過と共に解消できるレベル。とはいえ、落ち着きを取り戻す為にも、しっかり休ませることに専念してもらえればと思います。そして今回の敗戦が今後に尾を引かないようにこれまで培ってきた知識・経験を役立ててもらいたいです。
« 初めての中山大障害に臆することなく立ち向かって一旦先頭に立つ場面も。スタミナを生かす競馬は出来たも、最後の障害で勝ち馬に前へ出られると最後までその差は詰まらず。それでもこの大舞台で大・大健闘の2着。賞金を加算出来たのは大きい。☆ブライトクォーツ | トップページ | 【ロード】先週のレース結果 »
「競馬(1口馬主・シルク)」カテゴリの記事
- 4日に栗東・高野厩舎へ帰厩しています。☆クレッセントムーン(2020.06.10)
- 内目の奇数枠に入った時点で嫌な感じはしていたも、出遅れによって走りのリズムを乱す。勝負どころから積極的に仕掛けていった勝ち馬のスピードに捻じ伏せられ、2着を確保するのが精一杯。中2週のローテでも頑張ってくれたが…。★アーモンドアイ(2020.06.13)
- シルクなお馬さん(5歳上牡馬・父ディープインパクト)(2020.06.07)
- シルクなお馬さん(6歳馬)(2020.06.11)
- シルクなお馬さん(4歳・本州牧場組)(2020.06.11)
「アーモンドアイ」カテゴリの記事
- 内目の奇数枠に入った時点で嫌な感じはしていたも、出遅れによって走りのリズムを乱す。勝負どころから積極的に仕掛けていった勝ち馬のスピードに捻じ伏せられ、2着を確保するのが精一杯。中2週のローテでも頑張ってくれたが…。★アーモンドアイ(2020.06.13)
- 初めての中2週での出走となるもデキ落ちはなさそう。ただ、1度使ったことでテンションが高くなってなければ良いのですが。レースの鍵はやはりスタート。自分との戦いを制して前人未到の芝のG1・8勝目を掴み取って欲しい。☆アーモンドアイ(2020.06.07)
- ごく軽めながら28日に前走後の初時計をマーク。順調に回復が進んでいます。☆アーモンドアイ(2020.05.31)
- 昨年末からの悪い流れを払拭する圧勝劇。好位追走から2着馬に並び掛けた時に少し促すと、左手前に切り替えてグンと加速。一気に後続を突き放すとゴール前はセーブする余裕も。名馬に肩を並べる芝G1・7勝目。そして中2週のローテで安田記念出走へ。☆アーモンドアイ(2020.05.24)
- 昨年末からの悪い流れは気にはなりますが、帰国後の調整は頗る順調ですし、追い切りはこの馬本来のもの。道中は折り合いに気をつけてもらい、スムーズな形で最後の直線を向いてくれれば。牝馬同士で55キロで出走できるのは何とも優位。好結果を期待したい。☆アーモンドアイ(2020.05.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント