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2019年6月25日 (火)

右前球節は慢性的な炎症を負って再発は免れない状況。協議の結果、引退することになりました。★リミットブレイク

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Photo_3 リミットブレイク(セ・尾関)父サクラバクシンオー 母マザーウェル

・在厩場所:福島県・ノーザンファーム天栄

天栄担当者「それほど強い負荷を掛けた調教を行ったわけではないものの、痛みが出てきてしまったことから、右前球節に慢性的な炎症を負ってしまっていることが考えられます。一旦楽をさせて良化してきたとしても、レースへ向けて仕上げていく過程で、痛みが再発してしまう可能性は大きいでしょう。それに加えて、もし競馬まで駒を進められたとしても、障害レースでの脚元に掛かる負担の大きさを考えると、痛めた場所が場所でもありますし、最悪の場合には人馬の命に関わってきてしまう可能性も否定できません。次走に向けて調整を進めてまいりましたが、年齢的なことを考えてもこれ以上を求めるのは難しいように思います」(6/24近況)

現状を踏まえ協議を行った結果、レースに出走するまでには相当な時間を要する見込みであり、このような状況では、ご出資会員の皆様のご負担が増えるばかりとなってしまう可能性が高いことから、誠に残念ではございますが、このまま引退させることと致します。近日中に抹消の手続きが取られ、今後は乗馬となる予定ですが、詳しいご案内は後日書面にてご出資会員の皆様にご案内申し上げます。

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個人的にはもう少し険しい道に立ち向かって欲しかった気持ちはありますが、症状を見ると再発は避けられない感じですし、障害レースだと余計に負担の掛かる場所。『人馬の命に関わってきてしまう』となると、もう限界だと思いますし、この決断を受け入れざるを得ません。

サクラバクシンオー産駒としてデビュー前の評価が高かったリミットブレイクですが、デビュー戦・2戦目共に道悪競馬になったのが辛かったと思います。特にデビュー戦は外から寄られたりもしましたし。デビュー戦を良い馬場で行うことが出来、新馬勝ち出来ていれば、ちょっと将来は違っていたのかなと思います。一時は初勝利をも諦めかけていましたが、福島で大接戦を凌ぎ切っての初勝利。これはさすがに嬉しかったです。そして昇級戦でいきなり2着に頑張ってくれたので、まだまだ上を目指していけるのかなと思ったのですが…。気性面の課題が足を引っ張ることになり、去勢手術を行うも結果は頭打ち状態に。引退の文字が過ぎりましたが、その後はまさかの障害転向へ。

障害入り当初は初勝利が全く想像できませんでしたが、1戦ごとにじわじわ上達。6戦目で待望の障害初勝利を手にすることが出来ました。そしてOPでもレースを経験する度に着順を上げていって、昨年11月の新潟戦でOP勝ちを決めてくれました。これからまだまだ頑張ってくれるものと期待していたのですが、これが最後のレースになってしまうとは残念でなりません。

波乱万丈な競走生活で印象深いリミットブレイク。今後は乗馬に転じるようなので第2の馬生が少しでも良いものとなるように願っています。ここまでお疲れ様でした。

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