デビュー戦間近で浮上した馬っ気の強さなど気性面での不安がモロに出てしまう。レース前に消耗してしまい、力を出し切れぬまま6着惨敗。内容・結果を受けて、早速去勢手術を行うことが決定しています。★ロードクラージュ
ロードクラージュ(牡・安田隆)父ロードカナロア 母レディルージュ
6月8日(土)阪神5R・2歳新馬・混合・芝1200mに北村友Jで出走。8頭立て1番人気で6枠6番からスローペースの道中を3、3番手と進み、直線では外を通って1秒3差の6着でした。馬場は稍重。タイム1分13秒8、上がり35秒8。馬体重は446キロでした。
○北村友騎手 「相応の調教タイムは出ている反面、まだ身体を使い切れぬ感じの走り。気性的な部分も含めて、良化するのは先なのかな・・・と思っていました。そんな現状でも結果が伴えば本物・・・と期待を抱いてレースへ。ただ、どうも走る方に気持ちが向いていませんね。ある程度は想定していた結果。楽しみな能力は秘めている印象だけに、それを発揮できるように成長してくれたら・・・」
○安田調教助手 「普段から馬っ気の強いタイプ。今日の装鞍所では予想以上でした。能力でカバーしてくれたら・・・と願っていたものの、それが叶わぬぐらいの状態。ゲート裏では既に息が上がっていた・・・とジョッキーも振り返っています。このままでは難しそう。早い段階で去勢するのも一案かも・・・。そのあたりも含めて対応を検討しましょう」
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【次走へのメモ】
仕上がる。その気ならハナにも行けそうな感じだったが、行きたい馬を行かせて好位から。前半の行きっぷりは良かったが、勝負どころで仕掛けてもスッと動けず、直線も伸びるシーンがなかった。(B誌)
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レース後も特に異常は認められません。6月12日(水)に千葉・ケイアイファームへ移動して夏以降の戦列復帰へ向けて心身の立て直しを図ります。
○安田調教助手「脚元等に関しては大丈夫。全く力を出し切れていませんからね。協議の結果、去勢する方針に。6月12日(水)に千葉の育成場へ移して、早ければ週末にも手術を行なう予定です。復帰の時期は術後の様子次第。これで良い方向へ進めば・・・」
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併せ馬の追い切りで常に優勢で、格上相手に圧巻の動きを見せていたロードクラージュ。1200mなら小細工なしに押し切って欲しいと期待していました。ただ、気の良い素直な競走馬と見ていたクラージュでしたが、レースが近づいてくる中で馬っ気が強いことが発覚。レースに集中できるんだろうかと嫌な予感が漂い出してのデビュー戦となりました。
パドックでは馬っ気が強い点を考慮して最後方からの周回。発汗こそ目立たなかったも、ピリピリして気負いが目立つ様子。初めての実戦に戸惑っているのは感じられました。人気を集めていましたが、アドミラルやラウレアのようなデビュー戦になるんじゃないかなと不安は増すばかりで…。
レースは五分以上のスタートからハナへ行けるスピードは見せましたが、先々を見据えて控える競馬を選択したものだと見ていました。レースの流れにもマズマズ乗れていたと思いますが、終始外々を回されていたこともあって勝負どころでの手応えはだんだん怪しくなってきて…。直線でいざ追われると既に余力を失っていたようで全く伸びるシーンはなし。嫌な予感が現実となってしまいました。うーんという言葉・溜息しかレース後は出てこなかったです。
今にして思えば、入厩後の画像更新で目付きの悪さを覗かせていたクラージュ。元々、カナロアの母系は繊細な性格ですし、クロスが強いとかなりの確率で難しい面が強調されるのかなと実感しました。ゆかりの血統馬でこの現状は寂しいですし、やはり育成の精度を上げてもらいたいと言いたくなってしまいます。
レース後のクラージュですが、力を出し切れぬままデビュー戦を終えてしまったので馬体面での不安点はなし。ただ、このままでは変わり身は乏しいということから、早速去勢手術を行うことが決定しています。12日に千葉・ケイアイファームへ移動しています。
追い切り等でポテンシャルの高さは証明済なので、デビュー1戦のみでのこの決断がクラージュにとってゆくゆくは英断であったというようにうまく嵌ってくれることを願っています。
« 残り200mぐらいで馬体が接近したことでスイッチが入る。ひと追い毎にスターオブペルシャを追い詰め、ゴール板目前で捉え切っての初勝利。キャリア27戦目、ようやく歓喜の瞬間を迎えることが出来ました。☆ブライトクォーツ | トップページ | 五分のスタートからサッと2番手につけてレースの流れに乗る。ただ、Sペースの瞬発力勝負では分が悪かったですし、最後にひと踏ん張りを欠くところもあって11着まで下がってしまう。今回も厳しい結果に終わる。★アンブロジオ »
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- ゲートを出てすぐ前が狭くなったことで二の脚が付かず。後方2番手から競馬を進めるも3角から内へ入れて差を詰めていく。直線でじわじわ加速して前との差を詰めていくも、ゴール前でも前が狭くなって5着まで。57キロを背負って上がり3ハロン最速と力は示す。★ロードクエスト(2020.06.05)
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- 前走の結果は額面通りに評価は出来ないも、ここへ向けての乗り込みは入念で動きも軽快。とにかく今は体調が良さそう。ただ、前有利の馬場でこの多頭数をどう捌いてくるかが大きなポイント。結果を意識し過ぎず、自分のリズムを守って走ることに専念して欲しい。☆ロードクエスト(2020.05.31)
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コメント
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« 残り200mぐらいで馬体が接近したことでスイッチが入る。ひと追い毎にスターオブペルシャを追い詰め、ゴール板目前で捉え切っての初勝利。キャリア27戦目、ようやく歓喜の瞬間を迎えることが出来ました。☆ブライトクォーツ | トップページ | 五分のスタートからサッと2番手につけてレースの流れに乗る。ただ、Sペースの瞬発力勝負では分が悪かったですし、最後にひと踏ん張りを欠くところもあって11着まで下がってしまう。今回も厳しい結果に終わる。★アンブロジオ »
クラージュ同じく残念でなりませんでした。そもそも牧場時代は大人しいくらいの評価だったのに入厩したらスイッチが入ったようにうるさくなったのが信じられません、育成でかなり見落としや足りないことがあるのではと思います、調教ではかなりの動きをしていただけにまともなレースを出来るように成長させて欲しいです。
投稿: | 2019年6月14日 (金) 21時51分
コメントありがとうございます。
育成時から馬っ気の強さなど不安点は出ていたのだと思いますが、気の良いタイプということで済まされてきた感じですね。
ロード馬は始動こそ早くなりましたが、中身が伴っていないケースが大半なので、早目に馴致を行って、1頭ごとにもっと手間暇かけてもらわないとダメかと思います。
クラージュに関しては残念な思いは強いですが、2歳のこの時期に判明したのは不幸中の幸いかもしれません。去勢後はしっかり心身の成長を促してから2戦目を迎えて欲しいです。
追い切りの動きから能力があるのは確かなので、去勢手術がうまくフィットしてくれることを願うばかりです。
投稿: 焼魚定食 | 2019年6月15日 (土) 05時51分