初めての海外遠征で調整に苦労する場面はあったも、レースへ行くとこれまで通りの安定感を発揮。残り250mで先頭に踊り出るとヴィブロス以下の追撃を封じて7連勝で海外G1制覇を達成。☆アーモンドアイ
アーモンドアイ(牝・国枝)父ロードカナロア 母フサイチパンドラ
31日メイダン7R ドバイターフ(G1・芝1800m)優勝(1番人気) C.ルメールJ
五分のスタートを決めると、中団外目で虎視眈々と前を見ながら進めます。4コーナー過ぎから抜群の手応えで直線に向き、残り250m付近で先頭に立つと、最後は2着馬の追撃を凌いで、海外G1初制覇を成し遂げています。
C.ルメール騎手「ゲートの中は少しガタガタしていましたね。元々彼女はゲートの中で大人しいほうではないので焦らずに構えて、良いタイミングで出してあげることが出来ました。今日は3,4コーナーで自ら動いていこうとして、最後まで長く良い脚を使ってくれました。昨年のジャパンカップから4ヶ月くらい間が空いていたので、ある程度抜け出してからもしっかり追って、何とか気を抜かせないようにしていたのですが、若干物見をする部分はありましたね。彼女はどこの競馬場でも一生懸命走ってくれて、いつも強い競馬をしてくれますから、これからも大きい舞台で条件問わずに活躍してくれると思います」
国枝調教師「馬装の際に少し煩いところを見せていましたが、パドックの雰囲気も悪くなかったですし、パドックから返し馬までの時間が短かったことで何とか我慢出来ていました。道中は外に持ち出して包まれない位置で競馬をして、とても良い位置を取れたと思いますよ。最後はもう少し後ろを離せるかなと思ったのですが、2着に来たヴィブロスはかなり力がありますね。こちらに来てからは状態的にも満足のいく結果を残せましたし、馬のレベルも世界に通用することが証明されたのでホッとしています。ファーストステップをクリアしましたが、海外の競馬に使うことはとても準備が大変ですので、この先のことについては日本に無事に到着してから色々と考えたいと思います」(レース結果)
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・在厩場所:千葉県・JRA競馬学校
・調教内容:軽めの調整
国枝師「先週はありがとうございました。無事に結果を残すことが出来て本当にホッとしています。馬の方は関西空港、成田空港を経由し、熱発等もなく2日に無事に競馬学校へ移動しています。8日に競馬学校での輸入検疫を終えた後は、ノーザンファーム天栄へ移動して29日まで3週間の着地検疫を受ける予定となっています。幸い、これまでのところ身体的にこれといったダメージは見受けられませんが、しばらく時間を置いて何かしらの疲れが出てくる可能性もあるので、牧場でもよく注意して見てもらいたいと思います。今後については馬の状態はもちろんのこと、今回の遠征をよく精査しながら、牧場サイドとも相談して決めていきたいと考えています」(4/4近況)
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【ドバイ・ターフ】アーモンドアイ快勝で世界への第一歩 国枝師「凱旋門賞を勝つという予定で、ローテーションを決めていかないと」(スポーツ報知より)
ドバイ国際競走のドバイ・ターフ・G1(芝1800メートル=13頭立て)は現地時間の3月30日、メイダン競馬場で行われ、ルメール騎手騎乗のアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)が勝利。断然の1番人気に応えて、海外G1初制覇を果たした。勝ち時計は1分46秒78。
直線残り300メートルを過ぎて抜け出すと、誰も追いつけない。デビュー2戦目からの7連勝で、G1・5連勝となった。ルメール騎手はJRA移籍後、初の日本馬での海外G1制覇となった。
2着には2017年の覇者でラストランだったヴィブロス(牝6歳、栗東・友道康夫厩舎、バルザローナ騎手)が続き、3着にはロードグリッターズが入った。ともに日本から参戦したディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎、モレイラ騎手)は4着だった。
国枝栄調教師(アーモンドアイ=1着)「天にも昇る気持ちです。本当によくやってくれました。この次、この次と行きたいです。まずはファーストステップを無事にクリアしてくれて、次のレベルに行けます。凱旋門賞という事になると思うから、次はヨーロッパの芝のレースを使うと思います。凱旋門賞を勝つという予定で、ローテーションを決めていかないといけないと思います。レースは直線を向いて、もう少しスッと行くと思ったけど、ヴィブロスもすごいですよね」
シルクレーシング・米本昌史代表(アーモンドアイ=1着)「すごく直線が長かったですよね。ヴィブロスも強かったですが、あの勝ち方をしてくれて感動しました。今日のパフォーマンスを見たら、中距離の世界トップクラスの力はあると思います。無限の可能性があると思うので、国枝先生と今後を相談していきたいです」
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ドバイターフVのアーモンド帰国 (サンスポより)
海外初遠征となった30日のG1・ドバイターフ(メイダン、芝1800メートル)を制したアーモンドアイ(美・国枝、牝4)が2日、帰国した。千葉県白井市のJRA競馬学校での輸入検疫のあと、福島県・ノーザンファーム天栄に移り3週間の着地検査を行う。 国枝調教師は今後について「再び海外遠征となるのかな」と明言を避けたが、英国遠征から凱旋門賞(10月6日、仏G1、パリロンシャン、芝2400メートル)のプランが有力視されている。
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初めての海外遠征で牝馬らしい面を覗かせ、色々苦労したことだと思いますが、パドックでのアーモンドアイの姿は馬体の張りは良く、細くは見せませんでした。休み明けでしたし、万全の態勢ではなかったも、力を出せる状態にはもってくることが出来たのが何よりでした。
今回もゲートの中でガチャガチャしましたが、発馬自体はほぼ五分。スタートして行きたがる面を見せた時は少し心配しましたが、前に壁を作るとすぐに治まってくれました。そして外から被せられるようなこともなく、自分から動くことができる態勢を確保。この時点であとは直線で伸びてくれればと大丈夫と安心しました。
そして勝負どころからジワッと進出してスムーズに最後の直線へ。他馬の手が激しく動く中、持ったままの手応えのアーモンドアイ。残り250mあたりで押し出されるように先頭に躍り出ると、スッと後続を2馬身ほど突き放してセーフティリードへ。本当はそこからもっと突き放してくれれば良かったんでしょうが、早目に先頭に立ったこと+ナイター競馬などが影響したのかソラを使う感じに。残り100mぐらいからヴィブロスとロードグリッターズが併せ馬で盛り返してきましたが、交わされる感じはなかったです。
レーディングから勝って当然の存在だったのかなとは思うも、これまでと変わらない姿で異国の地でも1着と結果を出せたことは立派の一言。また、この結果を受けて、秋の凱旋門賞出走へ向けてのローテが組まれることになっていくことでしょう。まあ、ここまで頑張ってくれていますし、今後は夢を追い掛けていくのも有りだと思います。最適なローテを考えてもらい、しっかり準備をして次走以降に臨んでもらいたいです。
レースを終えたアーモンドアイは2日に帰国し、白井のJRA競馬学校で輸入検疫へ。ひとまず熱発等なく無事到着したのが何より。ただ、楽をさせることで内面の疲れがドッと出てしまうことも。状態に関しては引き続き目を光られておいて欲しいです。また、レース後に見せる熱中症のような症状についての原因解明と対策にも改めて力を注いでもらいたいです。ここからは未知な経験が続くでしょうから、あらゆるケースを想定し、冷静に対処できるように準備がホント大事になってきますから。どうぞよろしくお願いします。
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コメント
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アーモンドアイおめでとうございます、素晴らしい勝利でしたね。こちらのブログはセレリティが死んでからしばらく拝見することなくなっていましたがロードクラージュでまたご一緒出来るようなのでちょこちょこ覗かせて頂きたいと思います。アーモンドアイみたいに活躍とは言いませんがまずは無事にデビュー出来たらと思います。
投稿: | 2019年4月 5日 (金) 17時37分
おはようございます。
アーモンドアイへのお祝いのお言葉ありがとうございます。
着差はそれほどなかったですが、余力を残して勝てたことは今後に大きいかなと思います。
クラージュはそろそろ入厩しそうですね。どこまでやれるか未知数ですが、父・母がお世話になった厩舎なので良さを引き出してもらえればと思います。そして重賞を賑わすような活躍を期待したいです。
投稿: 焼魚定食 | 2019年4月 7日 (日) 06時04分