スタートを決めて前目の位置でレースの流れに乗れたのが1番のポイント。最後の直線は激しい叩き合いになるも、ゴール前で何とか競り落として待望の初勝利。☆ピボットポイント
ピボットポイント(牡・友道)父ディープインパクト 母ペンカナプリンセス
日曜小倉6R 3歳未勝利(芝2000m)優勝(2番人気) 荻野極J
まずまずのスタートを決めると促しながら好位3番手に取り付けます。流れが速くなったあたりで置かれ気味になりますが、押っ付けていくとエンジンが掛かり、最後の直線では激しい追い比べになるも、デビューから8戦目で待望の初勝利を挙げています。
荻野極騎手「ありがとうございました。調教の時に感じたことを心掛けて騎乗させていただきましたが、いい結果を残すことが出来てホッとしています。出来るだけ良いポジションに取り付けようと思い、スタート後は促して好位に取り付けましたが、勝負どころまで考えていた通りのレース運びが出来ました。ただ前の2頭が楽なペースで走っていたので、向正面から動いて行こうとしたのですが、フッと気を抜くところがあり少し置かれ気味になってしまいました。ズルズル下がってしまうのではないかと心配しましたが、諦めずに押っ付けていくと再び走る気になり、3コーナー手前からスピードが乗り出すと、そのまま最後まで長くいい脚を使ってくれました。最後は1番人気の馬と併せる形になり、気持ちだけは負けないように無我夢中で追いましたが、馬もそれに応えで抜け出してくれました。勝たないといけない時に騎乗の依頼をいただき、何が何でも結果を出そうとこのレースに掛けていましたが、責任を果たすことが出来て本当に嬉しいです」
友道調教師「ありがとうございました。これまで歯痒いレースが続き、結果を残すことが出来ませんでしたが、荻野騎手が調教で感じたことをしっかり活かして勝利に導いてくれました。これまでになくスッと良いポジションに取り付けることが出来ましたし、勝負どころで気を抜くシーンがありながらも、ジョッキーが最後まで諦めずに追ってくれたことが勝因だと思います。兄のトリコロールブルーもここに来てようやく本格化してきましたし、ピボットポイントも来年になれば更に逞しくなってくれるでしょう。これでじっくり成長を促していくことが出来ますし、トレセンに戻って状態を確認した後は、これまでの疲れを取るために放牧へ出す予定です」(レース結果)
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【次走へのメモ】
スタートが決まり、押して先行。道中も流れに乗って手応え良く追走。3角過ぎから促して離れないようについていき、4角で先頭のイダエンペラーに並びかける。そこから互いに譲らず、激しい追い比べになったが、僅かに先んじてゴール。これまで出遅れて大雑把なレースになるケースが多かったが、スタートが決まったのが大きかった。(B誌)
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・在厩場所:15日に滋賀県・NFしがらきへ放牧
担当助手「ここまで時間が掛かってしまいましたが、これで焦ることなく成長を促していけますね。兄のトリコロールブルーは4歳になってメキメキ力を付けてきていますし、ピボットポイントも来年の夏あたりには逞しい姿になっているのではないでしょうか。レース後も大きなダメージはなく、状態も変わりありませんでしたが、成長を促す為に15日に滋賀県・NFしがらきへ放牧に出させていただきました」(8/15近況)
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1度凡走すると取り返しのつかない8月の未勝利戦。今の未勝利なら力上位は確かなのですが、最悪のことを考えるとドキドキしましたが、初騎乗となった荻野極Jが追い切りでの感触をレースで生かし、最高のレースをしてくれました。
人気を分けたイダエンペラーは先行力を生かしての粘り込みが身上。楽に行かせると止まらないのは分かっていたので、序盤からある程度マークしながら乗って欲しかったです。それにはゲートを出て、どのくらいの位置でレースの流れに乗れるかがポイントになってくると見ていましたが、スタートをしっかり決めると行き脚も付いて3・4番手の位置を確保。向正面でスッと外目に持ち出した時点で力が入りました。ただ、勝負どころではこれまでのようにズブさを発揮。置かれそうになりましたが、荻野極Jの叱咤に反応。直線入り口で外からイダエンペラーに襲い掛かりました。
あとは最後の直線での我慢比べ。勢いはこちらも手応えの良さはあちら。直線で熾烈な叩き合いを演じましたが、何とか追うものの強みを生かしてゴール前でクビ差前に出てくれました。まさか初勝利を挙げるのにここまで苦労するとは思いませんでしたが、勝ったのが分かった時は正直ホッとしました。やれやれです。切れる脚を使える馬ではありませんが、軽い芝+直線平坦は合っています。
レース後のピボットポイントですが、大きな疲れは窺えないも、1つ区切りを付けることが出来たので心身のリフレッシュ・成長を促す為に15日にNFしがらきへ放牧に出ています。
急いで次走へ向かう必要はないですから、まずは馬体のメンテナンスをしっかり行ってもらい、NFしがらきの坂路で丹念に鍛え上げていって欲しいです。個人的には年内いっぱい充電期間にしても良いくらいです。
初勝利を挙げるのに8戦を要しましたが、1つ勝ったことでピボットポイントには自信が付いたと思います。これを弾みにしてまだまだ上のクラスを目指し、進化を遂げていってくれることを願っています。
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