芝の短距離に適性あり。行き脚が付かず末脚勝負に徹することになったのも却ってプラスに。正直ビックリの2着。☆マンボビート
マンボビート(牡・橋口慎)父スズカマンボ 母ヒシエンジェル
土曜阪神4R 3歳未勝利(芝1200m)2着(11番人気) 森裕J
行き脚を付けて好位に取り付けようとしますが、二の脚が付かず最後方でレースを運びます。勝負どころから外に出して仕掛けに入ると、最速の上りで2着と健闘しています。
森裕太朗騎手「もう少しいい位置に取り付けていこうと思っていましたが、スタートは良かったものの、二の脚がそこまで速くありませんでした。でも、流れが速くなりそうだったので、あれ以上は無理に行かず、出来るだけ離されないように追走し、勝負どころから仕掛けに入っていきました。直線に入ってから外に出して追い出して行くと、グッとハミを取ってとてもいい脚を使ってくれました。1800mだと脚が甘くなっていたことを考えると、1200m~1400mで末脚を活かす形がこの馬には合っていると思います」
橋口調教師「返し馬の感触はこれまでにないぐらい良い走りをしていましたし、パンパンの馬場でしたから、この距離で変わり身を期待していましたが、本当にもう少しのところでしたね。好位で競馬が出来ればと思っていましたが、行き脚が付かなかったものの、流れに乗ることが出来ていたので、最後はどれだけ脚を使ってくれるか期待しました。あれだけ大外を回して最速の上りで来るのですから、この条件が合っているのでしょうね。ジョッキーの話では1200m~1400mなら展開が多少変わっても対応できると言っていましたから、次走はその点を含めて番組を検討していきたいと思います。トレセンに戻って状態を確認してから、今後の予定を検討させていただきます」(レース結果)
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【次走へのメモ】
仕上がる。押してもまったく行き脚がつかず、3角では最後方まで後退、4角ではステッキが入ると尻尾を振っていたが、勢いをつけながら外へ。1ハロン標過ぎに左手前に替え、グイグイと伸びて2着を確保した。立て直して芝の短距離で一変。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの調整
・次走予定:中京7月8日・芝1400m(森裕J)
橋口師「トレセンに戻って馬体を確認しましたが、状態は特に変わりありません。確かに流れはこの馬に向いたのかもしれませんが、調教の動きがだいぶ変わってきていたので、その通り力を発揮してくれました。じっくり脚を溜めて末脚を活かすというよりは、気を抜かないように適度に促しながら終いを伸ばす競馬がこの馬には合っていると思います。今週いっぱいは軽めに調整し、跨って状態が変わりなければ、7月8日の中京・芝1400mに向かう予定です。ジョッキーは引き続き森裕太朗騎手にお願いしています」(6/14近況)
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前回の二の脚の良さから、この距離でもスッと流れに乗れるものと見ていましたが、ゲート入りをゴネたことも影響したのか、今回は二の脚が利かず。そして折り合いに専念しようとしたら、ポジションを最後方まで下げることに。レースに全く参加できていない感じだったので、大敗という文字が早くもチラつきました。
ただ、逃げ・先行馬が揃っていたこともあり、平均よりHペースの流れ。3角過ぎから徐々に前との差を詰めていき、直線は大外へ。4角を回ってくる時はそれなりの勢いはあったのですが、そう長続きすることはないと見ていたのですが…。
阪神の急坂で逃げ・先行馬の脚色が鈍ったところから、大外をグングン加速するマンボビート。勝ち馬はスッと抜け出しましたが、熾烈な2着以降の争いに最後はハナ差捉えての2着まで来てしまいました。これまでの戦績から変わってくることは正直ないと見ていたので…。単純にビックリしました。
レース後のマンボビートですが、特に異常なし。厩舎に滞在して中2週のローテで中京・芝1400mへ向かいます。
距離は芝1400mが合うのかなと思いますが、芝の短距離で適性を示すことができたのは大収穫。また、揉まれ弱いというか集中力に欠けるので、結果的に後方からの競馬になったのが功を奏した印象です。次走以降も揉まれない位置で追走し、直線は大外へ回す形の競馬をぜひともお願いしたいです。
マンボビートの本質を理解するのに時間が掛かりましたが、こういう競馬が板についてくれれば、未勝利を勝ち上がる可能性は高くなってくるでしょう。それ故、次走での走りは非常に重要になってくると思います。
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