前を射程圏に入れて最後の直線を迎えるも、今回も追い出してからがサッパリ。近走のレース内容を考慮してJRAの競走馬登録を抹消することになってしまいました。★ヴォルケンクラッツ
ヴォルケンクラッツ(牡・平田)父マンハッタンカフェ 母ウミラージ
木曜8R 4歳上1000万下(ダ1800m)12着(12番人気) 岡田J
まずまずのスタートを切りますが、道中は脚を溜めながら14番手辺りを追走、勝負処から前を窺いに行きましたが、ジリジリとしか脚を伸ばせず、12着でゴールしています。
岡田騎手「勝ち上がった時のようなイメージでレース運びをしましたが、フッとハミを抜いて頭が上がることもなく、勝負処までは本当に見違えるぐらい良化が窺えました。ただ、上がって行こうとしても良い頃のようにグッと反応するところがなく、最後もジリジリとしか脚を使うことが出来ませんでした。喉の状態も特に気になりませんでしたから、年齢的にジリっぽいところが出てきているのかもしれません」
平田調教師「この中間はリラックスして調整が行えましたし、その中で活気も戻ってきていたので変わり身に期待をしていましたが、勝負処でスッと上がって行くことが出来ませんでしたね。そのあたりは年齢的なものなのか、ピークが過ぎてしまったのか分かりませんが、ここ最近の中では状態が確実に良くなってきていただけに、変わり身を見せてほしかったところです」(レース結果)
近走のレース内容を考慮して今後について協議した結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることと致します。近日中に抹消の手続きが取られ、12日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。
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・在厩場所:10日に競走馬登録を抹消
平田修師「10日付で競走馬登録を抹消致しました。2歳の頃に左トモの飛節を骨折したことでデビューが遅れましたが、未勝利戦でデビュー勝ちして以来、3歳のうちに準オープンまで上がった時は、本当に重賞戦線で活躍してくれるのではないかと思っていたぐらいです。喉の手術後は思うような結果を出すことはできませんでしたが、色々思い出深い馬になりました。新しい場所で頑張ってもらいたいと思います」(1/11近況)
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12日(木)のサラブレッドオークションで2,360,000円(税込 2,548,800円)で落札されています。この落札額から手数料等を差し引いた金額が引退精算時(2月度精算・3月27日振替)に分配金の対象となります。(13日・最新情報より)
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チークピーシズを着用した前走で最後まで諦めずに競馬をしてくれたヴォルケンクラッツ。低迷続きの中、少し明るい光が差してくれたと思いましたが、追い出してからの伸びは案外。デビューしてまもない頃の推進力をどうしても取り戻すことが出来ません。
パドックに登場したヴォルケンクラッツは少し煩い面を見せましたが、良いように取れば、活気ある姿。前走の良い流れが継続されているように思いました。
レースぶりですが、行き脚が付かずに後方からの競馬。キックバックを嫌がる素振りはありましたが、激しく置かれるようなところはありませんでした。向正面から3角にかけてじわじわ進出。捲くってくるような迫力こそなかったですが、4角を回ってくる頃は十分射程圏だったと思います。後は追い出されて、グッと来る脚を繰り出してくれれば…。ただ、いつもの課題がどうしても解消できません。ジリジリと伸びるだけでなだれ込むようにゴールへ。12着に終わってしまいました。
そして新年早々ですが、近走のレース内容を考慮してJRAの競走馬登録を抹消する運びに。最後の手段として去勢orブリンカー装着が残されていましたが、それを行なっても、改善は難しいとの判断でもあったんでしょう。
出資してまもなく、骨折してしまうアクシデントがあったヴォルケンクラッツ。デビューは5月と遅れてしまいましたが、初出走のレースで鮮やかな差し切り勝ち。その後の4戦で2勝して準OP入り。ダートで大きなところを狙えそうな馬だと期待が高まったのですが、それからがまさかの尻すぼみ。良い頃の推進力を失い、気の悪さを露呈。喉の手術は少し時間が経ってからですが、成績が残せなくなった当初から少なからず影響はあったのかもしれません。1つリズムを崩すだけで、これだけ変わってしまうのかと思い知らされた1頭になりました。
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