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2020年6月13日 (土)

内目の奇数枠に入った時点で嫌な感じはしていたも、出遅れによって走りのリズムを乱す。勝負どころから積極的に仕掛けていった勝ち馬のスピードに捻じ伏せられ、2着を確保するのが精一杯。中2週のローテでも頑張ってくれたが…。★アーモンドアイ

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Photo_3 アーモンドアイ(牝・国枝)父ロードカナロア 母フサイチパンドラ

日曜東京11R 安田記念(G1・芝1600m)2着(1番人気) C.ルメールJ

シャドーロール着用。ややスタートで遅れるもすぐにダッシュを付け、道中は中団後ろよりを追走、4コーナーで外に進路を取って行き、直線では上がり3ハロン33秒9の脚で前との差を詰め、勝ち馬には届かなかったものの、2着を確保しています。

国枝調教師「期待していただいたにも関わらず、結果を残すことが出来ず申し訳ありません。ゲートの出はあまり良くありませんでしたが、すぐにリカバリーしてまずまずの位置に付けられたと思います。ただ、道中の走りを見ると、気分良く走っていた勝ち馬に比べて、アーモンドの方はプレッシャーもあったのか、少し周りに気を使っているような感じが見受けられました。また、稍重という馬場状態の割にはそこそこペースが流れていましたし、上手く脚を溜める場面が作れなかったのかもしれません。直線では脚を伸ばしているものの、最後はノームコアに差を詰められてしまっていますし、良い時のパフォーマンスに比べるともう一つだったように思います。表面的には感じられなかったものの、これまでになかった中2週というローテーションだったことで、フレッシュさに欠けてしまっていた部分もあったのかもしれないですね。上がってきた時の様子に問題はありませんでしたが、トレセンに戻ってからもよく状態を確認させていただき、今後の方針を検討していきたいと思います」(レース結果)

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【次走へのメモ】

馬場先出し。シャドーロール。タイミング悪く出遅れ。やむを得ず後方から。4角でゴチャつく不利。残り300mまで追い出しを待ったものの、先に抜け出していた勝ち馬には届かなかった。何とか2着は死守。発馬後手が痛恨。(B誌)

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【安田記念】アーモンド、8冠お預け2着 国枝師「反応がちょっとね…」(スポニチより)

覇気を失ったルメールの表情が全てを物語っていた。アーモンドアイは直線伸び切れず2着。ディープインパクトなどを超える芝G1・8勝の偉業はお預けとなった。前にのめるようなスタートでわずかに出遅れ。危なげなく好位4番手を確保したヴィクトリアマイルとは違う競馬を強いられた。「出遅れはうまくリカバーできた。勝ち馬(グランアレグリア)を見ながらスムーズに直線に向いた」とルメール。だが、掛け違えたボタンは元には戻らなかった。

直線、残り400メートルすぎ。満を持してゴーサイン。だが、フェラーリに例えたいつもの加速がない。必死に追うが、先に抜け出したグランアレグリアとの差が詰まらない。インディチャンプを何とか捉え、2着を死守するのが精いっぱい。「最後も脚は使っている。でも、本来の彼女ならもっといい脚を使うはず」。ルメールは力なく言葉を絞り出し、独り言のようにつぶやいた。「勝った馬が強かった。一番怖かった」。勝ち馬は昨年暮れまで主戦を務めたグランアレグリア。ポテンシャルは熟知しているだけに、より悔しさが募った。

国枝師はスタートを「ゲートで気持ちが高ぶって、タイミングが合わなかったね。過去にもあったから」と振り返った。初の中2週でのレース。「表向きは何ともないが、レースに行って影響したのかな。それにしても反応がちょっとね…」と完敗に肩を落とした。

昨年もゲートのアクシデントが響いて3着。安田記念は鬼門だ。ただ、これで終わったわけではない。「仕方ない。秋がある。気持ちを切り替えるよ」。指揮官は前を向いた。ファン投票1位に支持されている宝塚記念はパス。夏は充電し雪辱は天皇賞かジャパンCか。G1・8勝の新記録は、大観衆が戻るであろう秋の大舞台に持ち越された。

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・在厩場所:10日に福島県・ノーザンファーム天栄へ放牧

国枝師「先週の安田記念は結果こそ残念でしたが、レース後のダメージはそれほど見られませんでした。それでも中2週で使ってきましたので、目に見えない疲れもあるでしょうから、夏場はしっかり心身共にリフレッシュさせます。またアーモンドアイらしい走りをお見せ出来るよう、しっかり立て直して次は巻き返したいと思います」(6/10近況)

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内目の奇数枠が当たった時点でちょっと嫌な感じはありつつ、土曜日夜の大雨で稍重での競馬。悪い方へ流れが向かっているように思えたアーモンドアイ。それでもベストの舞台と言える東京・マイルなら押し切ってくれると思ったのですが…。

木曜日の段階では少し馬体が増えていたアーモンドアイですが、微調整を施してプラス2キロでの出走。パドックを見る限り、前走の疲れが尾を引いているような感じはなく、一連のデキはキープしているように見えました。テンションが高くなっている感じもなかったです。

あとは五分のスタートを切ってくれればと願ったのですが、ゲートが開く直前で白いシャドーロールが前扉に突進する様子を確認。思わず『アッ』と声が漏れましたが、さすがにリカバー出来ずに出遅れ。ただ、二の脚は付いたので、促していけばポジションを挽回できたのですが…。そして道中は昨年のダノンプレミアム程ではなかったも、ペルシアンナイトにジワッと蓋をされる形。昨年の再現を思わせるレース運びに嫌な予感しかしなくなりました。

それでも最後の直線、ケイアイノーテックが積極的に動いていってくれたことでスムーズに前は開きました。残り400m時点では追い出しを待っている感じもあったので、前走のようにここから桁違いの伸びを見せてくれることを期待したのですが、いざ追い出してからの反応が一息。それに比べて、グランアレグリアは好位追走から早めの抜け出しを選択。スピードはここでも随一の存在なので怖い存在だと見ていましたが、最後までその脚色は衰えず。スピードがあるのに渋った馬場も苦にしませんでした。アーモンドアイも日曜日の段階で持てる力は出し切ってくれたと思いますが、その差は一向に詰まらずに最後はジリジリ離された感じ。何とかインディチャンプを捉えて2着に上がるのが精一杯でした。

まあ、今回に関してはグランアレグリアを褒めるべきでしょう。マイルであの着差は完勝以上と言えるもの。アーモンドアイは中2週での見えない疲れ+馬場など敗因は色々あるとは思いますが、やはりスタートの後手が全て。ポンと出て気分良く進めていれば、結果はちょっと違ったかなと思います。唯一、不満があるとすれば、昨年同様に出負けした時に道中で挽回しようとしなかった点。C.ルメールJの騎乗技術等は褒めるところしかありませんが、冒険をしない点は物足りなさを感じます。

レース後のアーモンドアイですが、短期間に2戦した疲れ・反動を危惧しましたが、脚元を含めて今のところは大丈夫そう。ただ、目に見えない疲れを溜め込んでいても不思議ではないので、まずはしっかり休ませることに専念してもらえればと思います。秋はおそらく天皇賞・秋からの始動でしょう。そうなると今年も安田記念から天皇賞・秋までのレース間隔は中146日。隠れた必勝ローテなので、次走で"ルドルフの呪縛"を突破して芝のG1・8勝を成し遂げてもらいたいです。

2020年6月11日 (木)

シルクなお馬さん(4歳・本州牧場組)

Photo シングルアップ

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・次走予定:阪神7月11日・障害OP
・調教内容:周回コースでキャンター、坂路コースでハロン15秒

厩舎長「この中間も坂路で15-15のペースで登坂していますが、いい意味で変わらず状態は安定していますよ。暖かくなって馬体の張り・艶はとても良くなり、メリハリのある体つきになってきました。咳はこちらが気にしてみている限り心配ないので、もう大丈夫だと思います。今月中旬には帰厩することになると思いますので、移動に備えて態勢を整えておきたいと思います。馬体重は579キロです」(6/5近況)

Photo アマネセール

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・調教内容:トレッドミル、坂路コースでハロン17秒

厩舎長「この中間も同じメニューで乗り運動を続けていますが、骨瘤の状態は落ち着いていますし、順調に進められていますよ。ぶり返さないように脚元の状態には気を配りながら、徐々にペースを上げて行ければと思っています 。馬体重は494キロです」(6/5近況)

Photo_3 ジーナアイリス

・在厩場所:福島県・ノーザンファーム天栄
・調教内容:週3回坂路コースで14-14、残りの日は軽めの調整

天栄担当者「坂路入り後も体調面は落ち着いていますし、今週からペースをハロン14秒まで上げています。ペースアップ後も動きや健康状態に問題はありませんし、より負荷を強めていきたいところですね。 馬体重は553キロです」(6/5近況)

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シングルアップは次走までの期間を逆算するとそろそろ帰厩の声が届きそう。心配した喉はほぼ大丈夫そうですが、馬体重がかなり増えているのが悩ましいところ。声が掛かるまでは積極的に乗り進めてもらいたいです。

アマネセールは引き続き普通キャンターで乗り込み中。ひとまず骨瘤は落ち着いていますが、もう少しの間は土台作りということでペースアップは控えて欲しいところ。マイペースでお願いします。

ジーナアイリスはハロン14秒までペースアップ。その後、疲れを見せることなく対応できているようですが、疲れが溜まらないように注意をお願いします。1週間じゃなくても良いので、ウォーキングマシンやトレッドミルでの運動でリフレッシュを挟むことを検討しても良いかもしれません。

シルクなお馬さん(6歳馬)

Photo ブロードアリュール

・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週3回屋内坂路コースでハロン15秒のキャンター1本、週3回周回コースで軽めのキャンター2500m

担当者「先週からペースを上げましたが、しっかり動けていましたので、この中間は15-15を中心に行っています。まずまずの手応えで登坂することは出来ていますが、時折モタれる場面がありますし、もう少し体力が付いてくると良いですね。脚元の状態を見ながら、精力的に乗り込んでいきます。馬体重は514キロです」(6/5近況)

Photo ブライトクォーツ

・在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容:週5回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター1本、残りの日は軽めの調整

担当者「この中間も坂路主体で進めています。登坂回数を増やしましたが、この馬にとっては物足りないようで体が大きく増えてきましたね。それでも体調面は変わらず良好ですし、この調子で乗り込んで少しずつ絞っていきます。 馬体重は506キロです」(6/5近況)

Photo ナイトバナレット

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・調教内容:周回コースでキャンター、坂路コースでハロン17秒

厩舎長「周回コースで乗り出した後は特に気になるところもなかったので、この中間から坂路にも入れています。坂路ではハロン17秒のペースで登坂していますが、これぐらいのペースなら楽に動けているので、状態に合わせながら徐々に負荷を掛けて行きたいと思います。馬体重は509キロです」(6/5近況)

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ブロードアリュールはペースアップ後も変わらず順調。体力が戻って来れば、真っすぐ駆け上がるようになってきてくれるでしょう。今の雰囲気なら更なるペースアップも大丈夫でしょうから、馬の様子・体調を見極めながら積極的に乗り込んでもらいたいです。

ブライトクォーツは週3回の登坂でしたが、タフが身上のこの馬には物足りない様子。馬体重がかなり増えてしまったことから、週5回の登坂へ変更。状態は悪くないので、コツコツ乗り込みながら馬体を徐々に引き締めていってもらえればと思います。

ナイトバナレットはこの中間から坂路での乗り込みを開始。ひとまず普通キャンターで様子を見ていますが、動きに不安はありません。あとは太りやすい体質なので甘やかすことなく積極的に鍛え上げていって欲しいです。

2020年6月10日 (水)

4日に栗東・高野厩舎へ帰厩しています。☆クレッセントムーン

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Photo クレッセントムーン(牡・高野)父ヘニーヒューズ 母スカイクレイバー

・在厩場所:4日に栗東トレセンへ帰厩
・次走予定:阪神6月28日・リボン賞

高野師「放牧に出した後も順調に進められていたようなので、4日の検疫でトレセンに戻しました。週末から時計を出し始めて、その後も順調に進められるようなら6月28日の阪神・リボン賞に向かいたいと思っています」(6/4近況)

助 手 7栗坂良 56.9- 40.8- 26.1- 12.5 馬なり余力 ショウナンカイドウ(古馬3勝)一杯に0.4秒先行0.2秒先着

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今月末の阪神・リボン賞への出走が決まっていたクレッセントムーンは逆算する形で4日に栗東へ。この中間も順調に乗り込むことが出来ていたので良い雰囲気・状態で帰厩することが出来ました。7日には早速初時計をマークしています。

今回は再度ダ1800mへの挑戦。ダ1400mでは追走に手こずりましたが、良い意味で刺激は合ったと思うので、距離を戻した次走では幾らかでも追走に余裕は出る筈。その分、直線でしっかり手前を替えさせること出来れば…。パワー型なので先週の阪神コースのようなパサパサの馬場は好都合。底力が問われるレースになってくれればチャンスが巡ってくるかなと見ています。

2020年6月 7日 (日)

シルクなお馬さん(5歳上牡馬・父ディープインパクト)

Photo モンドインテロ

・在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容:週3回屋内坂路コースでハロン15~16秒のキャンター1~2本、残りの日はトレッドミルでキャンター

担当者「引き続き坂路調教を中心に進めています。楽々と登坂することが出来ていますし、乗り込みを重ねて硬さは解れてきましたね。今月には更にペースを上げていけそうですが、今後も脚元には気を付けて進めていきます。馬体重は522キロです」(6/5近況)

Photo ヴィッセン

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・調教内容:トレッドミル

厩舎長「暫く予定を決めずにゆっくりさせることになっていますので、トレッドミルで軽めの運動に控えています。ここまで放牧を挟みながらもコンスタントに使ってきましたから、丁度良いリフレッシュ期間になると思います。馬体重は517キロです」(6/5近況)

Photo ピボットポイント

・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:障害練習

松下師「引き続き障害練習主体のメニューで進めており、3日に障害コースの大きなところを飛ばしてもらいました。最初とあって少し慎重に飛んでいたようですが、慣れていけば背中の柔らかい馬ですし、上達していくと思います。他の馬と併せた方が一緒に飛んで行こうとする姿勢を見せてくれるので、良いパートナーがいれば来週か再来週にも試験を受けてみようと思っています」(6/4近況)

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モンドインテロは継続して乗り込むことで動きに余裕。脚捌きの硬さも少しずつ和らいできています。今月は帰厩へ向けてドンドン進めていくことになりそうなので、後退することなく踏ん張ってもらいたいです。

ヴィッセンは定量戦の分、前走はひと押しが足りなかったと思いますが、5着と掲示板確保は上々。関西圏から離れることは出来ませんが、今後も堅実に頑張ってもらいたいです。当面はゆっくりさせる方針ですが、暑さに弱いところがあるので、活気が薄れないように注意をお願いします。

ピボットポイントは平地に使うのは一旦ストップして、障害練習主体のメニューをこなしています。性格的に控え目な馬なので、飛越に関しては慎重なところがあるようですが、飛ぶことを拒否するようなことがないようにじっくり進めてもらえればと思います。

初めての中2週での出走となるもデキ落ちはなさそう。ただ、1度使ったことでテンションが高くなってなければ良いのですが。レースの鍵はやはりスタート。自分との戦いを制して前人未到の芝のG1・8勝目を掴み取って欲しい。☆アーモンドアイ

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Photo_3 アーモンドアイ(牝・国枝)父ロードカナロア 母フサイチパンドラ

日曜東京11R 安田記念(G1・芝1600m)4枠5番 C.ルメールJ

・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:3日に南Wコースで時計

国枝師「3日に南Wコースで併せて追い切りを行いました。3勝クラスのサトノラディウスを2馬身追走する形から、最後は1馬身ほど先着して終えています。前走のヴィクトリアマイルから中2週になりますので、無理をしない程度で終いだけサッと脚を伸ばしました。今週の動きもとても軽快でしたし、ここまで全く懸念材料がありませんね。調教に騎乗したルメール騎手も『良いコンディションで、いつもの彼女(アーモンドアイ)の走りが出来ていました。直線での手前替えがスムーズだったことで、グングン加速していましたね。それに、息遣いも気になるところはありません。レースで騎乗するのが今から待ち遠しいです』と自信たっぷりに話してくれました。昨年の安田記念はスタートで大きな不利を受けた上に、馬群に包まれて3着と敗れてしまったものの、直線は凄い脚を見せてくれましたからね。スムーズな競馬が出来れば、最高のパフォーマンスを見せられる状態ですので、このレースで芝のG1・8勝目を飾ってもらいたいと思います」(6/4近況)

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第3回東京2日目(06月07日)
11R 安田記念(G1)
芝1600メートル 3歳上OP 指定 国際 定量 発走15:40
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 ダノンプレミアム 牡5 58 D.レーン
2 2 ダノンキングリー 牡4 58 戸崎圭太
3 3 ノームコア 牝5 56 横山典弘
3 4 クルーガー 牡8 58 石橋脩
4 5 アーモンドアイ 牝5 56 C.ルメール
4 6 インディチャンプ 牡5 58 福永祐一
5 7 ペルシアンナイト 牡6 58 田辺裕信
5 8 ケイアイノーテック 牡5 58 津村明秀
6 9 アドマイヤマーズ 牡4 58 川田将雅
6 10 ミスターメロディ 牡5 58 北村友一
7 11 グランアレグリア 牝4 56 池添謙一
7 12 セイウンコウセイ 牡7 58 内田博幸
8 13 ヴァンドギャルド 牡4 58 岩田望来
8 14 ダノンスマッシュ 牡5 58 三浦皇成

○国枝師 「追い切った後、木曜は運動だけ。金曜はゲート確認をして軽く乗り、土曜朝に東京へ出発。いつも通りで順調に来ている。昨年はアクシデントがあったが、前走のようなスタートなら枠順も気にならない。ここまで何の不安もないよ」(競馬ブックより)

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【安田記念 調教ズームイン】アーモンドアイ、芝G1単独最多8勝目へ、ルメール騎手「いつも通りな感じ。心身ともに充実」(スポーツ報知)

第70回安田記念・G1の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。芝G1単独最多8勝目を目指すアーモンドアイは美浦・Wコースで併せ馬。ヴィクトリアマイルVから初の中2週で参戦する最強女王を、恩田諭記者が「調教Zoom IN」でチェックした。

【ルメールに聞く】

―前走のヴィクトリアマイルは持ったままで2着に4馬身差の圧勝でした。

「楽勝でしたね。すごくいい競馬をしましたし、能力をたくさん発揮しましたし、いい練習でした。(抜け出してからは)次のレース(安田記念)を考えましたから、ムチはいらないし、ハードプッシュもいらなかった」

―最終追い切りは美浦・Wコースで5ハロン66秒5―12秒4。サトノラディウス(4歳3勝クラス)を2馬身追走し、馬なりで1馬身半先着しました。

「状態は良さそうです。いつも通りな感じ。彼女は心身ともに充実しています。フットワーク、息も全部よかった。直線で手前を替えてから加速しました。ストライドがすごくよかった。あまり疲れていない」

―昨年の安田記念は不利もあって3着でした。

「本当に残念でした。スタートでぶつけられたので…。それでG1で、1600メートルはキツイ。直線でいい脚を使ったけど、残念ながらインディチャンプが止まらなかった」

―史上最多の芝G1・8勝がかかります。

「もちろんアーモンドアイで新記録を達成したいね。G1・8勝目になるし、ダブルチャレンジ。リベンジと新記録で。だから楽しみ。頑張りたい」

【調教比較】
中2週のローテで、ヴィクトリアマイル前の5ハロン64秒1―12秒4より全体時計が劣るのは当然。陣営が本番に余力を残すために軽めにした思惑もある。それでも前走と同じラスト1ハロンを12秒4で駆け抜けるあたりに調子落ちは感じない。

【恩田のジャッジ】
今回最大のカギは最短ローテの中2週。だが、追い切り前の角馬場でも弾むような脚取りで、直線では馬場の中央を気持ちよさそうに突き進んだ。走る気十分。レースではいつものアーモンドアイに期待できる。

〈国枝調教師、「皇帝」シンボリルドルフ「本当にすごい馬だった」〉

国枝栄調教師が「皇帝」超えに意欲を見せた。アーモンドアイは現在、ディープインパクト、ジェンティルドンナ、ウオッカなど6頭と並ぶ最多の芝G1・7勝。今まで数々の名馬が阻まれてきた“8勝の壁”について、「数々の馬が(G1)7勝まで来ているので、記録として残るのであれば、ぜひそこ(8勝)に到達してみたい」と力強く話した。

6頭の中の1頭で「皇帝」の異名を取るシンボリルドルフは国枝師が美浦トレセンで助手となって数年でよく見ていた馬。「ルドルフは本当にすごい馬だった。それに並んできて、長く(調教師を)やっててよかったなと。このチャンスを生かしたい」。怪物牝馬で最多勝を目指す。

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【安田記念】(5)アーモンドアイ 万全で東京入り(スポニチより)

アーモンドアイは大一番に向け、土曜の午前4時半に美浦トレセンから東京競馬場へ出発。同6時29分に東京競馬場へ到着し、いつも通りに厩舎周りの運動で調整を終えた。

愛馬を送り出した国枝師は「朝の雰囲気も変わらない。心配ない」と穏やかな表情を浮かべた。前走・ヴィクトリアMでは圧巻V。中2週も引き続き好調を維持しており、師は「東京マイルは競馬のしやすいコース。少々のことでも挽回できる」と自信をのぞかせる。スタート直後のアクシデントが響き、3着に敗れた昨年のリベンジを果たす。

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前走へ臨むにあたっては有馬記念での失速やドバイへのカラ輸送など不安はありましたが、牝馬同士なら格好はつけてくれると思っていたアーモンドアイ。直線を向いて追い出しを待っている時の他馬との手応えの差を見て、『あ、凄い』と声が漏れる程。そして促されて手前を替えた瞬間のギュンという伸びはまさに弾けたという勢いでした。G1でここまでの力量差を見せつけるのはなかなか目にかかれません。これで芝のG1・7勝と歴史的名馬たちに肩を並べました。

その後は中2週のローテで前走と同舞台のここを目標に。初めて詰めて使うことになるので心配は尽きませんが、3本時計をマークすることが出来ていますし、ひと叩きして馬体は膨らんでます。デキ落ちということは間違いなくないでしょう。前走が良い追い切りになったと言えるでしょうねえ。

ただ、調子が良すぎて墓穴を掘ることも。1度使ったことでテンションは前走時より高くなるでしょう。前日に東京競馬場へ移動後に雨が激しく降ったことも気になるところ。良馬場の時計勝負がベストですが、道悪が残っても心配は要りません。

今回はマイルG1・3勝のインディチャンプ、香港マイルを制したアドマイヤマーズ、強烈な決め手を秘めるグランアレグリアなど相手関係は一気に強化されますが、この舞台は1番能力を発揮できる場なので、相手云々よりも自分との戦いを制することが出来るかが結果に直結してくると思います。レースではやはり内目の奇数枠に入ったのでスタートが鍵を握ります。スッと先行できればほぼ大丈夫でしょうが、昨年は不利に泣かされた舞台。まあ、立ち遅れた時は腹を決めて、やや強引にでも外をグルッと回ってきて欲しいです。昨年も追い出しを待たされなければ、届いていたでしょうし。マークはされてしまいますが、今年は何とか跳ね除けて欲しいです。

レースが近づいてくると、期待よりも不安でいっぱいになってきますが、まずは良い雰囲気でパドックに出てきてもらえればと思います。まずは無事に走り終えて欲しいですが、自分との戦いに勝ち切って、ルドルフの呪縛を解いて芝G1・8勝目を掴み取ってもらいたいです。

ダート替わりで相手関係は幾らか楽になる筈。ただ、砂を被ったり、馬群で揉まれる形になった時は一気に集中力を欠いてしまいそう。芝スタートを味方にダートへ入るところまでに前目の揉まれない位置を確保して欲しい。☆エルスネル

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Photo_3 エルスネル(牡・西園)父ロードカナロア 母サンドミエシュ

日曜阪神4R 3歳未勝利(ダ1400m)4枠7番 西村淳J

・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:3日に坂路コースで追い切り

西園師「3日に坂路で追い切りました。古馬1勝クラスのアスカリと併せてテンから負荷を掛けて行いましたが、格上相手に最後まで引けを取らず、良い動きをしていましたよ。この馬なりにしっかりしてきていると思いますし、成長が感じられます。これまで芝を主体に使ってきましたが、追い出してからもうひと伸び出来ないことから、今回はダートを試してみたいと思います。コーナーが4つのダ1800mより、芝スタートのダ1400mの方がスッとスピードにも乗っていけるでしょうから、6月7日の阪神・ダ1400mに西村淳Jで投票させていただきました。引き続きブリンカーを着けますが、調教ではその効果がそこまで感じられなかったものの、前走は行きっぷりが良くなっていましたから、1400mでもスッと流れに乗っていけると思います。初めてのダート戦ですし、嫌気が差さないよう砂を被らない位置でスムーズなレースをしてもらいたいですね」(6/4近況)

助 手 31栗坂稍 56.7- 39.9- 25.3- 12.3 一杯に追う
助 手 3栗坂良 52.3- 37.7- 24.7- 12.6 一杯に追う アスカリ(古馬1勝)一杯と同入

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第3回阪神2日目(06月07日)
4R 3歳未勝利
ダ1400メートル 馬齢 発走11:20
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 エナジーループ 牝3 51 亀田温心
1 2 モズピンポン 牡3 56 坂井瑠星
2 3 アスピラール 牡3 55 富田暁
2 4 サーコ 牡3 56 国分優作
3 5 カヴァート 牡3 56 川須栄彦
3 6 ルアスドゥーナッハ 牡3 56 小崎綾也
4 7 エルスネル 牡3 56 西村淳也
4 8 シールド 牡3 55 斎藤新
5 9 ゲンパチアイアン 牡3 55 団野大成
5 10 グレアミラージュ 牡3 56 吉田隼人
6 11 アズマオウ 牡3 56 松若風馬
6 12 サウンドアベニュー 牡3 56 高倉稜
7 13 メイショウヘシキリ 牡3 56 幸英明
7 14 リュヌドミエル 牝3 54 松山弘平
8 15 スワッグレコード 牡3 56 菱田裕二
8 16 サンライズアルコン 牡3 56 加藤祥太

○西園師 「目先を替えてダートに。攻めは動くし、変わり身を」(競馬ブックより)

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これまで芝の1600m~1800mに使われてきたエルスネル。道中では急に突っ張った走りになるなど随所に幼い面を覗かせながら、直線でバラけるともうひと伸びするように全力を出し切っていない様子。追い切りでは水準級に動くことは出来るのですが、集中力を維持するのが難しいんでしょうねえ。それでもここ2戦は連続して6着。優先権確保まであと1歩ともどかしい結果ですが、ソコソコ相手が揃っている中での結果なので未勝利を勝てるチャンスは十分あると思います。

前走後は節を稼がないとダメなので一旦NFしがらきへ放牧に。帰厩するタイミングで少しチグハグなところはありましたが、エルスネル自身も目に見えない疲れがあって、状態アップに時間を要してしまいました。そして状態が上向いてきたところで栗東へ戻ってくることが出来ました。

5戦目となる今回は目先を替えてダートへの挑戦。牡馬とすれば非力な馬体ではありますが、芝ではワンパンチ足りない・バテないも速い脚に欠けることから決断したんでしょう。ただ、距離を1ハロン詰めてきたのは予想外。これまで芝を使ってきた馬なので芝スタートのアドバンテージはあるかもしれませんが、ゲートの不安定さは残りますし、スタートで置かれると追走で手一杯に終わってしまいそう。また、ブリンカーを装着しているとはいえ、砂を被ると気難しさを露呈する恐れも。新味を求めていって、墓穴を掘らなければ良いのですが…。

まあ、ここで距離を詰めてきたのは、仮に今回凡走しても、ダ1800mならさほど節を必要としないので、節が足りている今回は短いところを試そうということなんでしょう。

相手関係を見ると、レベルの高い1戦とは言えないも、展開次第で何が突っ込んできても不思議ではない混戦模様。エルスネルも条件替わりが嵌ってくれれば、勝ち負けまであるかもしれませんが、やはりエルスネルの集中力次第。芝スタートからダートへ入るところまでで前目の揉まれない位置をキープ出来ているか。スタートが非常に重要になってくると思います。

シルクなお馬さん(4歳上・函館遠征組)

Photo アンブロジオ

・在厩場所:美浦トレセン
・調教内容:3日に北Cコースで時計
・次走予定:6月14日の函館・UHB杯

菊沢師「3日に北Cコースで時計を出しました。単走で行い、終いは少し追って脚を伸ばす形でしたが、身のこなしは良かったですね。短期放牧を挟みつつではあるものの、コンスタントに使ってきている割には馬体の感じも良好ですし、前走からの良い雰囲気を維持できていると思いますよ。この後は今週中に函館競馬場へ移動させて、向こうで態勢を整えていきたいと考えています」(6/3近況)

助 手 29美坂良 56.3- 40.8- 26.3- 13.1 馬なり余力
助 手 31南W稍 53.1- 38.7- 12.8 馬なり余力
助 手 3北C良 69.1- 53.4- 39.0- 12.9 G前仕掛け

Photo ダイアトニック

・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:3日に坂路コースで追い切り
・次走予定:函館6月21日・函館スプリントS(G3)・武豊J

安田隆師「3日に坂路で追い切りました。先行し、途中から併せて行きましたが、最後まで相手の動きに合わせる余裕があったぐらい、抜群の動きを見せてくれましたよ。馬体にまだ余裕がありますが、函館競馬場までの輸送が控えていますし、今週の追い切りで引き締まってくると思います。週末にも時計を出して、来週早々にも函館競馬場へ移動する予定です」(6/5近況)

助 手 31栗坂稍 54.1- 38.9- 24.8- 12.0 馬なり余力
助 手 3栗坂良 51.2- 36.9- 24.2- 12.2 馬なり余力 ジュビリーヘッド(古馬1勝)叩一杯を0.2秒追走0.4秒先着

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アンブロジオは函館への輸送を挟んで来週の出走を予定しているので、攻めの強度は低いですが、その分を丹念に時計になるところを乗ることで補いたい様子。去勢手術後、なかなか心身のバランスは整いませんでしたが、前走2着のレース内容は非常に濃いです。洋芝+滞在もプラス効果だと思うので、前走がフロックと思われない走りを見せてもらいたいです。

ダイアトニックは帰厩後、早速2本時計を出しましたが、キレを感じさせる動きで上々。G1後の疲れは心配しなくて良いですし、ほぼ互角の競馬をすることが出来たので、ダイアトニック自身が自信をつけていてくれれば嬉しいです。来週の月or火曜日には函館へ向けて出発する予定です。

2020年6月 5日 (金)

距離を意識して中団からの競馬となるも、戸惑うことなく手応え抜群で最後の直線へ。残り300mから一気に差を詰めていくも、今回は前で待ち構えていたコントレイルはサリオスが脚を使ったのを確認して再加速。瞬く間に突き放されて3馬身差の2着。勝ち馬の強さにはお手上げも、皐月賞同様に3着以降には確かな差をつける。☆サリオス

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Photo_3 サリオス(牡・堀)父ハーツクライ 母サロミナ

日曜東京11R 東京優駿【日本ダービー】(G1・芝2400m)2着(2番人気) D.レーンJ

五分のスタートを切ると、道中は中団から追走します。直線では馬場の外目に持ち出して脚を伸ばし、勝ち馬には及ばなかったものの、3着以下には1馬身3/4馬身の差を付けて、しっかりと2着を確保しています。

堀調教師「パドックでは活気のある姿で周回できていましたし、顔つきからも集中した様子を感じ取れて、こちらとしても納得できる状態で出走させることが出来たと思います。ゲートインするまで気持ちが乗っていたことから、ダミアンさん(D.レーン騎手)も状態の良さを感じてくれたようです。道中はリラックスして走れていて折り合いは付いていましたし、直線に向いてゴーサインを出すと、『交わせるのではないか』とジョッキーが思うくらい良い反応を見せてくれました。よく脚を伸ばしてくれましたが、坂を上がって残り150mくらいのところで、距離的なものもあってか脚色が鈍ってしまいました。適性的にパーフェクトな条件だとは言えないであろう中、最後まで差を詰めようとよく頑張ってくれていますし、そういった諦めない姿勢を見せたことに対し『凄い馬だ』とダミアンさんが評価してくれたのと同じ感想を私も抱いています。勝った馬は強かったですが、サリオス自身も3着以下とは差を付けていますし、改めてポテンシャルの高さを示す走りを見せてくれたと思います。上がってきた直後は頑張って走ったのでフーフー言っていましたが、その後は通常通り息も入って、特に異常は見当たりませんでした。ただ、これだけの走りをした後ですし、今後についてはトレセンでの様子をよく確認しながら決めていきたいと思います」(レース結果)

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【次走へのメモ】

気配上昇。出たなりに中団から。向正面でマイラプソディが動いた時にも我慢をしてリズムを守り、直線勝負に賭ける。坂下でコントレイルの直後まで接近したが、相手の脚力は違い過ぎた。展開、外を回らされたことを考えると中身は濃い。(B誌)

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【日本ダービー】サリオス 2着で雪辱ならず。37年ぶり皐月賞と同じワンツー決着(スポニチより)

直線入り口。サリオスはコントレイルを射程圏に入れた。必死に追うレーン。だが、差は詰まらない。無情にも背中は遠のいていく。皐月賞で半馬身だった着差は3馬身まで広がった。

「いいスタートを決めて、すぐリラックスできた。直線に入る際、少し外に持っていかれたが、いい反応で素晴らしい脚を使ってくれた」。レーンは悔しさを押し殺して振り返った。皐月賞は先に抜け出し、コントレイルの目標となった。同じ過ちは繰り返さない。勝つにはこれしかない。腹をくくって中団から進めた。思い描いた通りのレースはできた。

皐月賞の1、2着馬が、そのままダービーでもワンツーを決めたのは83年ミスターシービー→メジロモンスニー以来、37年ぶり。馬連、馬単と2頭のワイドはダービーの最低払戻金額。敗れはしたが、「両雄並び立たず」が常識のダービーで、世代最強の能力と意地は示した。「最後まで一生懸命走っている。でも、1頭だけ強い馬がいた」。レーンは潔く完敗を認め、勝者を称えた。これぞ令和の名勝負。強いライバルがいるからこそ、サリオスもまた輝き、さらなる飛躍を期して秋を見据える。

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・在厩場所:美浦トレセン/近日中に北海道・NF早来へ放牧予定
・調教内容:軽めの調整

堀師「レース中に他馬と接触した際に負ったものだと思いますが、左前脚の管の外側部分に外傷が見られたため処置を行っています。それ以外は脚元を含めて健康状態に問題はありません。軽く動かしてみると、多少は前捌きに硬さが見られますが、元気はありますし大きくガクッときた感じはありませんね。ただ、大舞台で2戦とも頑張って走ってくれましたし、この後は涼しい北海道で休ませてあげて、秋に向けて英気を養いたいと思います」(6/3近況)

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前走後は放牧に出さずにここへ万全の態勢を敷いてきたサリオス。距離を意識して馬体を造ってきましたが、イレ込むことなくパドックでは落ち着いた周回。この雰囲気なら皐月賞の差を逆転できるんじゃないかなと淡い期待を持ったのですが…。終わってみれば、コントレイルの強さをまざまざと見せつけられてしまいました。

レースに関しては枠なりに応じた正攻法の競馬。ただ、皐月賞から更に400m延長だったので自然とやや控えめなポジションでの競馬になったかなと思います。サリオスにとってはこれまでとちょっと違う競馬の進め方となりましたが、戸惑うことなく折り合いは抜群。この乗りやすさは素晴らしいです。そして道中は変にポジションを上げたり下げたりすることなく、最後の直線へ賭ける形。ガロアクリークと少しポジションのせめぎ合いはありましたが、大きなロスにはなりませんでした。

直線ではジワッとポジションを押し上げていって、残り300mからGOサイン。そこから約100mぐらいで一気にコントレイルとの差が詰まった時には一瞬力が入りましたが、皐月賞とは逆に前目のポジションで待ち構えていたコントレイルはサリオスが脚を使ったのを確認してから再加速。詰めてきた差を一瞬で倍返しされる感じで3馬身差という決定的な着差が…。抜けて出してコントレイルは遊んでいるぐらいですから、実力差はそれ以上と言わざるを得ません。それでも3着馬以降には1馬身3/4の差。1頭、怪物がいなかったら、サリオスは強い無敗の2冠馬として春シーズンを終えていたのに。本当に生まれてきた年が悪かったとしか言いようがありません。リベンジは叶いませんでしたが、レース後の悔しさはそれほどなかったです。

激闘後のサリオスですが、左前脚に外傷が見られるも、適切な処置を完了。力を出し尽くしただけに疲れ・反動が怖かったですが、前捌きに硬さが少し残る程度で大きな心配は要らないでしょう。近日中にNF早来へ移動し、秋競馬に備えることになります。さすがに菊花賞へは向かわないと思うので、毎日王冠→マイルCSというようなローテになってくるのかなと想像します。これからは最適な舞台でポテンシャルの高さを存分に発揮して欲しいです。完成度の高い馬ですが、ひと夏を越して更なる成長・進化を遂げてくれるのを心待ちにしています。

ゲートを出てすぐ前が狭くなったことで二の脚が付かず。後方2番手から競馬を進めるも3角から内へ入れて差を詰めていく。直線でじわじわ加速して前との差を詰めていくも、ゴール前でも前が狭くなって5着まで。57キロを背負って上がり3ハロン最速と力は示す。★ロードクエスト

Photo_6 ロードクエスト(牡・小島茂)父マツリダゴッホ 母マツリダワルツ

5月31日(日)京都10R・安土城S(L)・国際・芝1400mに松若Jで出走。17頭立て10番人気で5枠9番から平均ペースの道中を16、12、10番手と進み、直線では内を通って0秒2差の5着でした。スタートで出遅れて1馬身の不利を受けました。馬場は良。タイム1分21秒5、上がり33秒6。馬体重は2キロ減少の470キロでした。

○小島調教師 「1400mではテンに付いて行けない感じ。仕方なく荒れた内を通る形でも、何とかリカバリーが叶ったでしょう。57キロのトップハンデで小差の結果。スムーズに追えていれば、もっと際どかったかも知れません。返し馬の際に少し硬さを感じたものの、今回も具合は良かった・・・と振り返った乗り役とは手が合っている印象。戻ってからの様子に応じて次のプランを立てたいです」

☆★情報と画像は(株)ロードサラブレッドオーナーズのHPより☆★

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【次走へのメモ】

例によって硬さがあった。スタートから進みが悪く、向正面では後方2番手。コーナーは内から差を詰めてきて、ゴール間際はロケットとボンセルヴィーソの間を狙って伸びようとしていた。57キロで力は見せている。(B誌)

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レース後も特に異常は認められません。現在は心身のリラックスに重点を置いた調整。今後は近日中に千葉・ケイアイファームへ移動して夏の戦列復帰へ向けて心身のリフレッシュを図ります。

○小島調教師 「幾らか硬さが気になるぐらい。毛ヅヤがピカピカでレース後も体調面は良好です。一旦、近郊牧場へ移す方針。細かなプランニングは向こうでの回復具合を見て検討に入りますが、中京記念や関屋記念あたりが次の有力な候補でしょう」

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前走のマイラーズCで約1年ぶりに掲示板にのることが出来たロードクエスト。ただ、人気の1角だったフィアーノロマーノが競走除外になり、インディチャンプという大本命馬がいたので、道中は内ピッタリを回ってロスのない競馬に徹するなどと勝ちにいく競馬はしていません。正直、前走の5着は胸を張れるものではなかったですが、G2からリステッド競走と格下のレースへ出てきたのに、人気が割れていたとはいえ10番人気での出走はビックリ。大半の見方は前走は恵まれただけということだったんでしょう。ですので、レースが近づくにつれて、沸々と『見返してやれ!』という気持ちに。ただ、パドックの周回は内目をトボトボ歩いていたので、これではちょっと辛いかなあと…。前走の疲れがちょっと残っているのかなと思いました。

レース内容に関してですが、ゲートは五分に出たクエストでしたが、内外から寄られたことで前が狭くなるロス。手綱を引っ張るほどではなかったですが、二の脚が付かずに置かれる形に。また、逃げ・先行型がそこそこいたので平均よりも速い流れだったと思います。その結果、馬群は縦長に。向正面では後方から2番手というやや絶望的な位置取りでしたが、3角手前から意識して押し上げていって、ロスを避けるために内へ潜り込むことに成功。外回りの坂の下りで行きたがる面を覗かせていましたが、何とか我慢して最後の直線へ。手応え・反応自体は意外と良かったと思います。

そして直線を向いて追い出しを開始。スッとギアは上がらず、じわじわ加速してくる感じ。ただ、道中のロス等を考えると、最後に伸びあぐねても不思議ではなかったですが、残り150m前後からは1完歩ごとに差を詰めてきたのはビックリ。伊達にこの舞台でG2を勝っていません。最後も進路が狭くなってしまいましたが5着は死守。トップハンデの57キロを背負って上がり3ハロン最速をマークしたのは素直に褒めてあげたいです。また、今回の走りを見ると、前走がフロックではなかったことを証明していますし、予想してなかったのですが松若Jと手が合っています。

レース後のクエストですが、復調気配を示したことから、G1・安田記念への連闘を検討するのかな?と見ていましたが、週中の近況が更新されるまえにスポーツ紙のサイトで回避(自重)のアナウンス。相手が揃っていることも考慮したのかなと思います。近日中に千葉・ケイアイファームへ放牧予定。次走に関しては回復具合によりますが、今年もサマーマイルシリーズを完走してしまうかもしれません。まだまだ第一線で頑張ってもらいたいです。

シルクなお馬さん(4歳上・NFしがらき組)

Photo ナイトバナレット

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・調教内容:トレッドミル、周回コースでキャンター

厩舎長「先週一杯は軽めの運動に控えていましたが、これまでと比べるとレースの疲れはそこまで見られなかったので、先週末からトレッドミルで運動を開始し、今週から周回コースで乗り始めています。跨った感触は悪くないですし、活気も見られますので、帰厩に向けてこの調子で進めて行きたいと思います。馬体重は498キロです」(5/29近況)

Photo クレッセントムーン

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・次走予定:阪神6月28日・リボン賞
・調教内容:周回コースでキャンター、坂路コースでハロン17秒

厩舎長「周回コースで乗り出した後も問題なく進められていましたので、この中間から坂路にも入れています。現在は坂路でハロン17秒のペースで登坂していますが、動きは良いですし、このまま負荷を掛けても問題ないと思いますので、週末からペースを上げていきます。馬体重は510キロです」(5/29近況)

Photo シングルアップ

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・次走予定:阪神7月11日・障害OP
・調教内容:周回コースでキャンター、坂路コースでハロン15秒

厩舎長「負荷を掛けた後も問題なく進められており、この中間も同じメニューで調教を行っています。咳は気にならないですし、コンディションも良いので、これなら帰厩に向けて進めて行っても問題ないでしょう。寺島師とはこのまま問題なければ7月11日の阪神・障害OPを目標にトレセンへ帰厩させる方向で話し合っています。馬体重は570キロです」(5/29近況)

Photo アマネセール

・在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき
・調教内容:トレッドミル、坂路コースでハロン17秒

厩舎長「右前脚の骨瘤の治療を行っていましたが、徐々に治まってきましたので、トレッドミルでの運動を開始し、その後も問題なく進められたことから、この中間から坂路にも入れています。まだ完全には治まっていないので、引き続き治療を施しながら進めていくことになりますが、今のところ運動後も変わりありません。今後も脚元の状態を見ながら進めていきたいと思います。馬体重は505キロです」(5/29近況)

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ナイトバナレットは順調に調教の負荷をアップ中。活気にあるので坂路へ連れ出すのもまもなくでしょう。暑さは苦にしない馬なのでコツコツ乗り込みながら、余裕残しの馬体を引き締めていってもらいたいです。

クレッセントムーンは4日に栗東へ。その辺はまた改めて記事にしたいと思いますが、体調維持の調整を消化。再度距離を戻すことになりますが、ダ1400mに使ったことが良い意味でピリッとさせてくれれば。そしてレースでは最後の直線でやや強引でもいいので、手前を替えさせてから追い出すようにしてもらいたいです。能力は2勝クラスでも十分やれる馬です。

シングルアップは少し咳に悩まされましたが、ここ最近はそれを気にすることなく、与えられた調教メニューを着々と消化。このまま順調に進めていければ来月11日の阪神戦へ向かうことに。現在570キロと馬体にはかなり余裕があるので、帰厩に備えて状態を上げていくと共に走れる体づくりに着手していって欲しいです。

アマネセールは右前脚の骨瘤の治療を優先してきましたが、症状が落ち着いてきた為、トレッドミルと坂路での乗り込みを開始。体調自体は良さそうですが、骨瘤に関しては完治していないので、調教の負荷を高めた際にぶり返してくる可能性も。ケアは引き続き入念に行ってもらえればと思います。

«スタートでのロスと進路の前へ入られる不利があって、道中は馬群の中で追走する形になってフワフワ。直線で他馬と併せる形になってようやく本気を出し、最後の最後でグイッと伸びて2着を確保。☆ボンディマンシュ

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